こめかみが痛い原因とは?
こめかみが痛い原因とは?|片頭痛・緊張型頭痛などを解説
「こめかみがズキズキ痛むのはなぜ?」
「右のこめかみだけ痛いけど、片頭痛?」
「こめかみが締め付けられるように痛い原因は?」
こめかみの痛みが続くと、何が原因なのか気になる方も多いのではないでしょうか。
こめかみが痛くなる原因として代表的なのは片頭痛や緊張型頭痛です。
そのほかにも、群発頭痛、後頭神経痛、顎関節や歯に関連する痛み、天候の変化に伴う頭痛など、さまざまな原因が考えられます。
また、突然の激しい頭痛や神経症状などを伴う場合には、脳や血管などの病気が原因となる「二次性頭痛」の可能性もあります。
そのため、「こめかみが痛いから片頭痛」と自己判断するのではなく、痛み方、痛みの続く時間、頭痛の頻度、吐き気や目の症状などを合わせて確認することが大切です。
この記事では、こめかみが痛くなる代表的な原因と、それぞれの特徴、危険な頭痛との見分け方、受診の目安について解説します。
こめかみが痛い原因は?
こめかみの痛みには、さまざまな原因があります。
| 原因 | 痛みの特徴 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 片頭痛 | ズキズキ・脈打つような痛み | 吐き気、光や音への過敏など |
| 緊張型頭痛 | 締め付けられる・重い痛み | 首や肩のこりを伴うことがある |
| 群発頭痛 | 片側の目の周囲からこめかみにかけて非常に強い痛み | 涙、目の充血、鼻水などを伴うことがある |
| 後頭神経痛 | 後頭部から側頭部へ電気が走るような痛み | 短時間の鋭い痛みを繰り返すことがある |
| 顎関節・歯に関連する痛み | こめかみ周辺の痛みや違和感 | 噛む・口を開ける動作で悪化することがある |
| 二次性頭痛 | 原因となる病気によって異なる | 突然の激痛や神経症状などに注意 |
「こめかみが痛い」という場所だけでは原因を特定できません。
ズキズキするのか、締め付けられるのか、刺すように痛むのか、どのくらい続くのかなどを確認することが重要です。
こめかみがズキズキ痛むなら片頭痛
こめかみがズキズキ、ドクンドクンと脈打つように痛む場合は、片頭痛が代表的な原因の一つです。
片頭痛では、
- こめかみがズキズキする
- 脈打つように痛む
- 片側または両側が痛む
- 動くと痛みが強くなる
- 吐き気や嘔吐がある
- 光がまぶしく感じる
- 音がつらく感じる
- においがつらく感じる
などの症状を伴うことがあります。
片頭痛は「片側の頭痛」というイメージがありますが、必ずしも片側だけとは限らず、両側に痛みが出ることもあります。
そのため、右のこめかみだけでなく、左右両方のこめかみが痛む場合でも片頭痛の可能性があります。
こめかみが締め付けられるように痛いなら緊張型頭痛
こめかみがズキズキするのではなく、両側のこめかみが締め付けられるように痛む場合は、緊張型頭痛が考えられることがあります。
緊張型頭痛では、
- こめかみが重い
- 頭全体が締め付けられる
- 頭に重りが乗っているように感じる
- 首や肩がこっている
- 疲労すると痛みが強くなる
- 長時間の作業後に痛みやすい
などの特徴があります。
片頭痛のような強い拍動性の痛みよりも、圧迫感や重さとして感じることが多い頭痛です。
ただし、頭痛の感じ方には個人差があるため、痛み方だけで頭痛の種類を確定することはできません。
片側のこめかみが激しく痛むなら群発頭痛の可能性も
片側の目の周囲からこめかみにかけて、非常に強い痛みが起こる場合は、群発頭痛が考えられることがあります。
群発頭痛では、
- 片側の目の奥が非常に強く痛む
- こめかみが激しく痛む
- 痛む側の目が赤くなる
- 涙が出る
- 鼻水が出る
- 鼻が詰まる
- まぶたが腫れる
- 痛みのためにじっとしていられない
などの症状がみられることがあります。
群発頭痛は片側性の非常に強い頭痛で、同じ側に目や鼻の自律神経症状を伴うことが特徴です。
「こめかみが痛い」というだけでなく、片側の目の奥の激痛+涙や目の充血などがある場合は、群発頭痛の可能性も考えましょう。
後頭部からこめかみにかけて痛む場合
後頭部から側頭部、こめかみにかけて痛みが広がる場合は、後頭神経痛などが関係していることがあります。
後頭神経痛では、
- 後頭部がピリッと痛む
- 電気が走るような痛みがある
- 刺すような痛みがある
- 短時間の痛みを繰り返す
- 頭皮を触ると痛い
などの症状がみられることがあります。
後頭神経の走行に沿って痛みが広がるため、後頭部だけでなく側頭部などに痛みを感じることもあります。
こめかみが痛くて噛むと悪化する場合
こめかみの痛みが、食事やガムを噛む、口を大きく開けると強くなる場合は、顎関節や咀嚼筋などが関係している可能性があります。
例えば、
- 硬いものを噛むとこめかみが痛む
- 口を開けると痛い
- 顎がカクカクする
- 朝起きたときにこめかみが痛い
- 歯ぎしりや食いしばりを指摘されたことがある
といった場合は、頭痛だけでなく顎や歯の状態も確認することが大切です。
このような場合は、歯科や口腔外科などへの相談が適していることがあります。
こめかみが痛くて歯も痛い場合
こめかみの痛みと歯の痛みが同時にある場合は、歯や顎周辺の問題が痛みに関係している可能性があります。
例えば、
- 虫歯
- 歯周病
- 歯ぎしり・食いしばり
- 顎関節の問題
- 咀嚼筋の緊張
などです。
「頭痛だと思っていたら歯の治療が必要だった」というケースもあるため、歯の痛みや噛むと痛む症状がある場合は、歯科で確認してもらいましょう。
こめかみの片側だけが痛い原因
右または左のこめかみだけが痛む場合、片頭痛が代表的な原因の一つです。
ただし、片側のこめかみの痛みは、
- 片頭痛
- 群発頭痛
- 後頭神経痛
- 顎関節や歯に関連する痛み
- その他の二次性頭痛
などでも起こる可能性があります。
特に、片側の目の周囲に非常に強い痛みがあり、同じ側の目の充血や涙、鼻水などを伴う場合は、群発頭痛の特徴と一致します。
一方、片側のこめかみがズキズキし、吐き気や光・音への過敏を伴う場合は、片頭痛が考えられます。
右か左かという「場所」だけでは、頭痛の原因は判断できません。
こめかみが痛くて吐き気がある場合
こめかみの痛みに吐き気や嘔吐が伴う場合は、片頭痛が考えられることがあります。
片頭痛では、
- ズキズキする頭痛
- 吐き気
- 嘔吐
- 光がまぶしい
- 音がつらい
- においがつらい
などが起こることがあります。
ただし、吐き気や嘔吐を伴う頭痛がすべて片頭痛とは限りません。
特に、突然の激しい頭痛と繰り返す嘔吐、意識障害、手足の麻痺やしびれなどがある場合は、別の病気が原因となっている可能性もあるため、早急に医療機関へ相談してください。
こめかみが痛くて目の奥も痛い場合
こめかみと目の奥が同時に痛む場合は、片頭痛や群発頭痛などが考えられます。
特に、
- 片側の目の奥が非常に強く痛む
- 同じ側の目が赤くなる
- 涙が出る
- 鼻水や鼻づまりが起こる
場合は、群発頭痛の特徴と一致します。
一方、目の痛みに加えてズキズキする頭痛、吐き気、光への過敏などがある場合は、片頭痛の可能性もあります。
急激な視力低下や視野異常などがある場合は、頭痛だけの問題とは限らないため、早急に医療機関へ相談してください。
こめかみが痛いときに天気が関係することはある?
雨の日や台風の前など、天候が変化するとこめかみが痛くなる方もいます。
天候の変化に伴って頭痛が起こる場合、片頭痛などの一次性頭痛が関係していることがあります。
例えば、
- 雨が降る前にこめかみが痛む
- 気圧が下がると頭痛がする
- 台風が近づくと頭痛が起こる
- 天気が悪い日に吐き気も出る
といった場合は、天候と頭痛の関係を記録してみましょう。
こめかみの痛みが毎日のように続く場合
こめかみの痛みが毎日のように続く場合は、単なる疲労や一時的な肩こりだけだと考えず、原因を確認することが大切です。
毎日のように頭痛が起こる場合には、
- 慢性緊張型頭痛
- 慢性片頭痛
- 薬物乱用頭痛
- 生活習慣に関連する頭痛
- 二次性頭痛
などが考えられます。
特に、頭痛薬を頻繁に使用している場合は、薬物乱用頭痛の可能性も考える必要があります。
こめかみが痛いときに注意したい危険な頭痛
こめかみが痛いからといって、すべてが危険な頭痛というわけではありません。
しかし、次のような症状がある場合は注意が必要です。
- 突然、非常に強い頭痛が起こった
- これまで経験したことのない激しい頭痛がある
- 短時間で急激に痛みが強くなった
- 日を追うごとに頭痛が悪化している
- 高熱を伴っている
- 強い首のこわばりがある
- 意識がもうろうとしている
- けいれんがある
- 手足に力が入りにくい
- 手足がしびれる
- ろれつが回らない
- 歩き方がおかしい
- 急な視力低下や視野異常がある
- 繰り返し嘔吐している
- 頭を強くぶつけた後に頭痛が起こった
このような場合は、頭痛薬を飲んで様子を見るだけにせず、早めに医療機関で診察を受けることが大切です。
50歳以降で新しくこめかみが痛くなった場合は注意
50歳を過ぎてから初めてこめかみの痛みが起こった場合は、特に注意が必要です。
特に、
- こめかみを触ると痛い
- 頭皮が痛い
- 物を噛むと顎が痛くなる・疲れる
- 発熱がある
- 体重が減ってきた
- 視力に異常がある
などの症状を伴う場合は、側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)などの病気が隠れている可能性があります。
このような症状がある場合は、自己判断せず、早めに医療機関で診察を受けてください。
こめかみが痛いときのセルフチェック
こめかみの痛みがどのような頭痛なのか、次の項目を確認してみましょう。
- □ こめかみがズキズキする
- □ 脈打つように痛む
- □ 両側のこめかみが締め付けられる
- □ 頭全体が重い
- □ 動くと痛みが強くなる
- □ 吐き気や嘔吐がある
- □ 光がまぶしく感じる
- □ 音がつらく感じる
- □ 片側の目の奥も強く痛む
- □ 痛む側の目が赤くなる
- □ 涙や鼻水が出る
- □ 噛むとこめかみの痛みが強くなる
- □ 歯や顎にも痛みがある
- □ 頭痛薬を飲む回数が増えている
- □ 頭痛が毎日のように続いている
チェック項目が多く当てはまっても、それだけで頭痛の種類を確定することはできません。
頭痛が繰り返している場合は、痛みが起こった日時、痛み方、持続時間、吐き気などの症状、使用した薬などを記録しておくと、医療機関で相談するときにも役立ちます。
こめかみが痛いときの対処法
危険な症状がなく、以前から同じような頭痛を繰り返している場合は、まず静かな場所で休み、水分をとるなどの対応をしてみましょう。
片頭痛の場合は、光や音などの刺激を避けて休むことで楽になる場合があります。
緊張型頭痛では、休息やリラックス、首や肩周辺を軽く動かすことなどが役立つ場合があります。
顎や歯の問題が疑われる場合は、硬いものを避けるなどして、歯科などに相談することも大切です。
また、頭痛薬を使用する場合は、用法・用量を守り、頻繁に使用し続けないよう注意しましょう。
こめかみが痛いときは何科を受診する?
こめかみの痛みを繰り返している場合は、脳神経内科、頭痛外来、脳神経外科などで相談することができます。
噛むとこめかみが痛い、顎が痛い、歯が痛いなどの症状がある場合は、歯科や口腔外科への相談も検討しましょう。
こめかみの痛みが頻繁に起こる、以前より強くなっている、痛み方が変わった、日常生活に支障が出ている場合は、一度医療機関で相談することをおすすめします。
また、突然の激しい頭痛、意識障害、けいれん、手足の麻痺・しびれ、ろれつが回らない、急な視力・視野異常などがある場合は、通常の外来受診を待たず、早急に医療機関へ相談してください。
まとめ
こめかみが痛くなる原因として代表的なのは片頭痛や緊張型頭痛ですが、群発頭痛、後頭神経痛、顎関節や歯に関連する痛みなどでもこめかみに痛みが出ることがあります。
特に、
- こめかみがズキズキする
- 動くと痛みが強くなる
- 吐き気や嘔吐がある
- 光や音がつらい
場合は、片頭痛の特徴と一致することがあります。
一方、
- こめかみが締め付けられる
- 頭全体が重い
- 首や肩のこりを伴う
場合は、緊張型頭痛が考えられることがあります。
また、
- 片側の目の奥が非常に強く痛む
- 同じ側の目が赤くなる
- 涙や鼻水が出る
場合は、群発頭痛の可能性もあります。
さらに、噛むとこめかみが痛む場合は、顎や歯の問題が関係していることもあります。
ただし、「こめかみが痛い」という場所だけでは原因を判断できません。
突然の激しい頭痛、急速に悪化する頭痛、意識障害、けいれん、手足の麻痺・しびれ、ろれつが回らない、急な視力・視野異常、高熱や強い首のこわばりなどがある場合は、危険な二次性頭痛の可能性もあるため、早急に医療機関を受診してください。
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なお、突然の激しい頭痛、意識障害、けいれん、手足の麻痺・しびれ、高熱と強い首のこわばり、急な視力・視野異常などがある場合は、まず医療機関での診察をおすすめします。
こめかみの痛みを繰り返している方は、お気軽にご相談ください。



