二次性頭痛について

くも膜下出血

「これまで経験したことがない頭痛」「バットで殴られたような痛み」と表現されることが多い頭痛です。40代以降の女性に多く、高血圧、タバコ、過度の飲酒がある方などに起きやすいです。
症状としては意識が朦朧としたり、気を失ったり、嘔吐することもあります。頭痛のみという人いますので、上記のような突然頭に激痛が現れたらすぐに受診しましょう。

椎骨動脈解離

首から脳に血液を送る椎骨動脈の壁が裂け、突然激しい首痛や頭痛を起きる病気です。症状が進むと、脳梗塞やくも膜下出血が起きることもあります。
首を急に動かすことが原因の一つとして考えられているため、首をポキポキ鳴らすのはやめましょう。また整体で首の関節を鳴らして発症することもありますので、ボキボキ鳴らす整体に行くのも危険です。

可逆性脳血管攣縮症候群

息む行為をした際に頭に激痛が走るという症状が起きます。排便・性行為・咳・鼻をすする・怒鳴る・ダイビング等で頭痛がしたり、シャワーや入浴でも発症することがあります。一度症状が出ると、落ち着くまでは同じ動作で頭痛が出続けることが多いため、原因動作を避ける必要があります。
女性、妊娠、産後、抗うつ薬などの内服中の方などが発症しやすいと言われています。
1ヶ月程で自然に改善しはじめ、約3ヶ月で治癒します。

髄膜炎

巨細胞性動脈炎

動脈に肉芽腫を形成する動脈炎のこと。大動脈とその主要分枝、特に外頚動脈や浅側頭動脈を障害することがあります。
原因は不明ですが、遺伝子や微生物感染などの環境因子の存在が疑われています。50歳以上の高齢者に発症し、やや女性に多いです。また欧米白人に多く、日本を含めアジア人には少ないです。
症状として、頭痛があり、悪化すると失明することがある怖い病気です。6割以上が側頭部の頭痛を感じ、側頭部が腫れたり、触ると痛みがあっなり、夜間に悪化することが多いなどな特徴です。

脳脊髄液漏出症

外傷等により脳脊髄を覆っている膜が破れて、脳脊髄液が漏れ出すことにより、頭痛・首の痛み・めまい・倦怠感・不眠・記憶障害などさまざまな症状を引き起こす病気です。
特徴としては、座ったり立ったりしていると15分以内に頭痛がでて、寝転がると頭痛がすぐに消えていきます。

特発性頭痛内圧亢進症

毎日朝起きた時に頭痛がします。頭痛以外にも視力の低下や視野が狭くなったり、耳鳴りなどあります。明らかな原因はなく、妊娠可能年齢の女性に多く、肥満は確率を高めます。視力の低下は病気が治っても後遺症として残ることもあるため早く受診しましょう。
特徴は寝転がっていると頭痛がひどく、立ち上がると楽になることです。