突然の頭痛は危険?受診の目安
突然の頭痛は危険?受診の目安|救急受診が必要な症状とは
「突然、頭が痛くなったけれど大丈夫?」
「急に今までにない頭痛が起こった」
「どの程度の頭痛なら病院を受診すればいい?」
このように、突然頭痛が起こると、脳の病気ではないかと不安になる方も多いのではないでしょうか。
突然起こる頭痛のすべてが危険というわけではありませんが、突然発症して短時間で非常に強くなる頭痛は、脳や血管の病気が原因となっている可能性があります。
特に、これまで経験したことのない激しい頭痛や、頭痛と同時に手足の麻痺・しびれ、ろれつが回らない、意識障害、視覚異常などが起こった場合は、救急対応が必要になることがあります。
一方で、片頭痛などの一次性頭痛でも、発作が始まると急に頭痛を感じることがあります。
この記事では、突然の頭痛で注意すべき症状、救急受診が必要なケース、早めに医療機関へ相談したほうがよいケース、比較的様子をみやすい頭痛の特徴について解説します。
突然の頭痛は危険?
突然の頭痛がすべて危険な病気というわけではありません。
片頭痛などでも、発作が始まると比較的短時間で痛みが強くなることがあります。
しかし、突然発症し、短時間で痛みが最大になるような頭痛は、二次性頭痛の重要なサインになることがあります。
特に、今まで経験したことのない激しい頭痛や、突然の頭痛とともに神経症状が現れた場合は注意が必要です。日本脳卒中協会も、「経験したことのない激しい頭痛」に加え、突然の麻痺・言語障害・歩行障害・視覚障害などを脳卒中の主な症状として挙げています。([公益社団法人 日本脳卒中協会](https://www.jsa-web.org/citizen/87.html?utm_source=chatgpt.com))
突然の激しい頭痛で最も注意したい「くも膜下出血」
突然、これまで経験したことのないような激しい頭痛が起こった場合に特に注意したい病気の一つが、くも膜下出血です。
くも膜下出血は、脳の動脈にできた動脈瘤などが破裂し、脳の表面に出血する病気です。
典型的には、
- 突然、非常に強い頭痛が起こる
- 発症した時点で痛みが非常に強い
- これまで経験したことのない頭痛
- 吐き気や嘔吐を伴う
- 意識がもうろうとする
- 意識を失うことがある
などの症状がみられます。
日本脳卒中協会によると、くも膜下出血では「今までに経験したことのない激しい頭痛」が特徴的で、重症の場合には意識障害や嘔吐を伴うことがあります。([公益社団法人 日本脳卒中協会](https://www.jsa-web.org/citizen/87.html?utm_source=chatgpt.com))
「少し休めば治るかもしれない」と自己判断せず、突然の激しい頭痛が起こった場合は緊急性を考えることが大切です。
突然の頭痛+手足のしびれ・麻痺は要注意
突然の頭痛と同時に、
- 片側の手足に力が入らない
- 手足がしびれる
- 顔の片側が動かしにくい
- 口元がゆがむ
- ろれつが回らない
- 言葉が出てこない
- 相手の言葉が理解できない
などの症状がある場合は、脳卒中などの可能性があります。
脳卒中では症状が突然現れることが多く、早期の対応が重要です。日本脳卒中協会も、こうした症状が突然起こった場合には救急車を呼ぶよう呼びかけています。([公益社団法人 日本脳卒中協会](https://www.jsa-web.org/citizen/87.html?utm_source=chatgpt.com))
頭痛の強さだけではなく、「突然、神経症状が加わったかどうか」も重要な判断材料です。
突然の頭痛+めまい・ふらつきがある場合
突然の頭痛に加えて、
- 立っていられない
- 歩けない
- 突然、強くふらつく
- まっすぐ歩けない
- 物が二重に見える
- 突然視野が欠ける
などの症状がある場合も注意が必要です。
日本脳卒中協会では、突然のふらつきや歩行困難、複視、視野障害なども脳卒中の症状として挙げています。([公益社団法人 日本脳卒中協会](https://www.jsa-web.org/citizen/87.html?utm_source=chatgpt.com))
特に、「突然の頭痛+突然のめまい・歩行障害」という組み合わせでは、自己判断で様子をみないことが大切です。
突然の頭痛+意識障害がある場合
頭痛とともに、
- 意識がもうろうとする
- 呼びかけても反応が悪い
- 一時的に意識を失った
- けいれんが起こった
- 会話が成立しない
などの症状がある場合は、緊急性があります。
頭痛だけでなく意識状態に異常がある場合は、脳出血、くも膜下出血、脳卒中、感染症など、さまざまな重篤な病気を考える必要があります。
このような症状がある場合は、頭痛薬を飲んで様子を見るのではなく、救急対応を検討してください。
突然の頭痛+高熱・首のこわばりがある場合
突然または急速に強くなる頭痛に、
- 高熱
- 強い吐き気や嘔吐
- 首が動かしにくい
- 強い首のこわばり
- 意識がもうろうとする
- 発疹が出ている
などを伴う場合は、髄膜炎などの感染症が原因となっている可能性もあります。
特に、頭痛だけでなく発熱や意識状態の変化などがある場合は、早急な診察が必要です。
突然の頭痛+目の症状がある場合
頭痛とともに、突然、
- 片目が見えにくくなる
- 視野が欠ける
- 物が二重に見える
- 強い目の痛みがある
- 目が強く赤くなる
などの症状が起こった場合は注意が必要です。
脳や血管の病気だけでなく、眼科的な病気が原因となっている可能性もあります。
急な視力・視野の異常を伴う頭痛は、単なる眼精疲労や片頭痛と自己判断しないことが大切です。
片頭痛でも突然頭が痛くなることはある?
突然頭痛が起こったからといって、必ず脳の病気というわけではありません。
片頭痛でも発作が始まると、短時間で頭痛が強くなることがあります。
片頭痛では、
- ズキズキする
- 片側または両側が痛む
- 吐き気や嘔吐がある
- 光がまぶしい
- 音がつらい
- においがつらい
- 身体を動かすと悪化する
などの症状がみられます。
ただし、今まで片頭痛を経験したことがない方に、突然これまでにない激しい頭痛が起こった場合は、片頭痛だと自己判断しないことが重要です。
「突然」と「徐々に強くなる頭痛」の違い
頭痛の発症の仕方は、原因を考えるうえで重要な情報になります。
| 発症の仕方 | 考えられること | 対応 |
|---|---|---|
| 突然、数秒〜短時間で非常に強くなる | 二次性頭痛を含めて注意が必要 | 緊急受診を検討 |
| 発作として急に始まるが、以前から同様の頭痛がある | 片頭痛など | 症状に応じて対応 |
| 数時間〜数日かけて徐々に強くなる | さまざまな原因が考えられる | 繰り返す場合は受診 |
| 日に日に頻度や強さが増している | 二次性頭痛なども考慮 | 早めに医療機関へ相談 |
特に注意したいのは、「突然始まり、その時点ですでに非常に強い」という頭痛です。
アメリカ頭痛学会も、突然発症して最大強度に達する頭痛(雷鳴頭痛)は、血管性の二次性頭痛などを考える重要な危険サインとして、速やかな評価が必要としています。([American Headache Society](https://americanheadachesociety.org/research/library/red-flags-in-headache-what-if-it-isnt-migraine?utm_source=chatgpt.com))
突然の頭痛で救急受診を考える症状
次のような症状がある場合は、救急対応が必要になる可能性があります。
- 突然、これまで経験したことのない激しい頭痛が起こった
- 数秒から短時間で頭痛がピークに達した
- 突然の頭痛+意識障害がある
- 突然の頭痛+手足の麻痺・しびれがある
- 突然の頭痛+ろれつが回らない
- 突然の頭痛+言葉が出ない
- 突然の頭痛+歩けない・立てない
- 突然の頭痛+物が二重に見える
- 突然の頭痛+視野が欠ける
- 突然の頭痛+けいれんがある
- 突然の激しい頭痛+繰り返す嘔吐がある
- 強い頭痛+高熱・強い首のこわばりがある
このような場合は、自分で運転して受診するのではなく、救急車を呼ぶことを検討してください。
脳卒中が疑われる場合は、早期の対応が重要です。日本脳卒中協会も、突然の麻痺、言語障害、歩行障害、視覚障害、経験したことのない激しい頭痛などがある場合は救急車を呼ぶよう案内しています。([公益社団法人 日本脳卒中協会](https://www.jsa-web.org/citizen/87.html?utm_source=chatgpt.com))
突然の頭痛でも、すぐに救急とは限らないケース
突然頭痛を感じても、
- 以前から同じような頭痛を繰り返している
- 片頭痛と診断されている
- いつもの頭痛と痛み方がほぼ同じ
- 神経症状がない
- 意識障害がない
- 発熱や強い首のこわばりがない
場合は、必ずしも救急疾患とは限りません。
ただし、「いつもの頭痛とは明らかに違う」「痛みが以前より強い」「頭痛の頻度が急に増えた」という場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
突然の頭痛が繰り返す場合はどうする?
突然始まる頭痛を繰り返している場合は、頭痛のパターンを記録しておくと役立ちます。
- 頭痛が始まった時間
- 痛みがピークになった時間
- 痛みの強さ
- 痛む場所
- 吐き気や嘔吐の有無
- 光や音がつらいか
- めまいの有無
- 視覚症状の有無
- 手足のしびれや麻痺の有無
- 頭痛薬を使用したか
このような情報を記録すると、片頭痛などの一次性頭痛なのか、別の原因を考える必要があるのかを判断する際の参考になります。
突然の頭痛でMRIやCT検査は必要?
突然の頭痛があったからといって、すべての方に同じ検査が必要になるわけではありません。
症状の発症の仕方、神経症状、年齢、既往歴、診察所見などを確認したうえで、医師が必要な検査を判断します。
突然の激しい頭痛や神経症状などがある場合には、脳出血やくも膜下出血などの二次性頭痛を確認するために、CTやMRIなどの画像検査が行われることがあります。
「MRIで異常がなかったから、今後どんな頭痛でも大丈夫」というわけではありません。
頭痛の発症状況や症状が変化した場合には、その時点で改めて診察を受けることが大切です。
突然の頭痛のセルフチェック
突然頭痛が起こったときは、次の項目を確認してみましょう。
- □ 今まで経験したことのない頭痛だった
- □ 数秒〜短時間で痛みがピークになった
- □ 今までで一番強いと感じる頭痛だった
- □ 意識がもうろうとした
- □ 手足に力が入らなくなった
- □ 手足がしびれた
- □ ろれつが回らなくなった
- □ 言葉が出なくなった
- □ 歩けなくなった・立てなくなった
- □ 物が二重に見えた
- □ 視野が欠けた
- □ けいれんがあった
- □ 高熱がある
- □ 首が強くこわばっている
- □ 繰り返し激しく嘔吐している
- □ 頭をぶつけた後に頭痛が起こった
一つでも強く当てはまる場合は、自己判断で様子をみず、緊急性を考えて医療機関へ相談してください。
突然の頭痛が起きたときの対処法
これまで経験したことのない激しい頭痛や、神経症状を伴う突然の頭痛では、無理に自宅で対処しようとしないことが重要です。
救急受診が必要な症状がある場合は、安静にして救急要請を検討してください。
自分で運転して医療機関へ向かうことは避けましょう。
一方、以前から同じような片頭痛を繰り返しており、危険な症状がなく、いつもの発作と明らかに変わらない場合は、医師から指示されている薬を適切に使用し、暗く静かな場所で休むなどの対応が考えられます。
ただし、薬を使用しても改善しない、いつもより強い、発作のパターンが変わったという場合は、医療機関へ相談してください。
突然の頭痛は何科を受診する?
突然の頭痛で危険な症状がある場合は、救急外来や救急診療が基本です。
緊急性がないものの、突然の頭痛を繰り返している場合は、
- 脳神経内科
- 脳神経外科
- 頭痛外来
などで相談することができます。
特に、
- 頭痛の回数が増えている
- 痛みが以前より強くなった
- 痛み方が変わった
- 頭痛が長く続いている
- 頭痛薬を頻繁に使用している
- 日常生活に支障が出ている
場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
まとめ
突然の頭痛がすべて危険というわけではありませんが、突然発症して短時間で非常に強くなる頭痛は注意が必要です。
特に、
- 今まで経験したことのない激しい頭痛
- 突然ピークに達する頭痛
- 頭痛+手足の麻痺・しびれ
- 頭痛+ろれつが回らない
- 頭痛+意識障害
- 頭痛+歩けない・立てない
- 頭痛+視力・視野の異常
- 頭痛+けいれん
- 頭痛+高熱・強い首のこわばり
などがある場合は、脳卒中、くも膜下出血、感染症などの二次性頭痛が隠れている可能性があるため、早急な医療機関の受診が必要です。
一方、以前から同じような片頭痛を繰り返しており、症状がいつもの発作と変わらない場合は、必ずしも緊急疾患とは限りません。
ただし、「いつもの頭痛とは違う」「今までより強い」「頭痛のパターンが変わった」という場合は、自己判断せず医療機関へ相談しましょう。
突然の激しい頭痛は、原因によっては時間が重要になることがあります。日本脳卒中協会も、脳卒中が疑われる症状が突然現れた場合には救急車を呼ぶよう呼びかけています。([公益社団法人 日本脳卒中協会](https://www.jsa-web.org/citizen/87.html?utm_source=chatgpt.com))
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なお、突然の激しい頭痛、意識障害、けいれん、手足の麻痺・しびれ、ろれつが回らない、歩けない、急な視力・視野異常などがある場合は、整体よりも先に医療機関での診察をおすすめします。
頭痛について不安なことがある方は、お気軽にご相談ください。



