起立性調節障害と子どもの頭痛の関係
起立性調節障害と子どもの頭痛の関係|朝の頭痛や起きられない原因とは?
「朝になると子どもが頭痛を訴える」
「頭が痛くて学校に行けない」
「朝起きられず、午後になると元気になる」
このような症状がある場合、起立性調節障害(OD)が関係している可能性があります。
起立性調節障害は、立ち上がったときなどに血圧や心拍数などの循環調節がうまくいかず、頭痛、めまい、立ちくらみ、倦怠感、朝の起床困難などが起こる病気です。
特に思春期の子どもにみられやすく、午前中に症状が強く、午後になると改善する傾向があります。[oai_citation:1‡一般社団法人 小児心身医学会](https://www.jisinsin.jp/general/typical_diseases/%E8%B5%B7%E7%AB%8B%E6%80%A7%E8%AA%BF%E7%AF%80%E9%9A%9C%E5%AE%B3/?utm_source=chatgpt.com)
この記事では、起立性調節障害と子どもの頭痛の関係、頭痛が起こる仕組み、特徴的な症状、受診の目安について解説します。
起立性調節障害で子どもの頭痛は起こる?
起立性調節障害では、頭痛が代表的な症状の一つとしてみられます。
特に、朝起きたときや午前中に頭痛が強く、立ち上がったり立った状態を続けたりすると症状が悪化し、横になると楽になる場合があります。
日本小児心身医学会でも、起立性調節障害の症状として頭痛、立ちくらみ、めまい、朝の起床困難、倦怠感、食欲低下、失神などが挙げられています。[oai_citation:2‡一般社団法人 小児心身医学会](https://www.jisinsin.jp/general/typical_diseases/%E8%B5%B7%E7%AB%8B%E6%80%A7%E8%AA%BF%E7%AF%80%E9%9A%9C%E5%AE%B3/?utm_source=chatgpt.com)
そのため、子どもの頭痛が「朝に集中している」「起きること自体がつらい」「立つと頭痛やめまいが悪化する」という場合には、起立性調節障害の可能性も考える必要があります。
起立性調節障害で頭痛が起こるのはなぜ?
起立性調節障害では、立ち上がったときに起こる循環の変化に対して、自律神経による調節がうまく働かなくなることがあります。
その結果、立位時に脳への血流が十分に保たれにくくなり、頭痛やめまい、立ちくらみなどの症状につながる場合があります。
日本小児心身医学会では、起立に伴う循環動態の変化に対する自律神経の代償機構の破綻などが、起立性調節障害の成因として挙げられています。[oai_citation:3‡一般社団法人 小児心身医学会](https://www.jisinsin.jp/general/typical_diseases/%E8%B5%B7%E7%AB%8B%E6%80%A7%E8%AA%BF%E7%AF%80%E9%9A%9C%E5%AE%B3/?utm_source=chatgpt.com)
また、水分摂取不足や活動量の低下、心理社会的ストレスなども症状に関係することがあります。
起立性調節障害による頭痛の特徴
起立性調節障害が関係する頭痛では、次のような特徴がみられることがあります。
- 朝起きたときに頭痛がする
- 午前中に頭痛が強い
- 午後から夕方になると楽になる
- 起き上がると頭痛が悪化する
- 立っていると頭痛やめまいが強くなる
- 横になると症状が軽くなる
- 頭痛と一緒に立ちくらみがある
- 朝起きること自体がつらい
- 倦怠感が強い
- 学校がある日の朝に症状が強い
もちろん、これらの症状だけで起立性調節障害と診断できるわけではありません。
しかし、いくつか当てはまる場合は、起立性調節障害について医療機関で相談してみる価値があります。
朝だけ頭痛がする子どもは起立性調節障害?
朝に頭痛がするからといって、必ず起立性調節障害というわけではありません。
朝の頭痛には、睡眠不足、睡眠リズムの乱れ、片頭痛、緊張型頭痛など、さまざまな原因があります。
一方で、
- 朝起きることが非常に難しい
- 起き上がると頭痛が強くなる
- 立つとめまいや立ちくらみがする
- 午前中は体調が悪い
- 午後になると比較的元気になる
という特徴が重なっている場合には、起立性調節障害が関係している可能性があります。
起立性調節障害では「朝起きられない」ことが多い
起立性調節障害では、朝起きることが難しくなることがあります。
夜になると目が冴えて眠れず、朝に起きられないという睡眠リズムの乱れにつながることもあります。
日本小児心身医学会では、起立性調節障害の症状として朝の起床困難が挙げられ、夜に目が冴えて眠れず、起床時刻が遅くなり、重症化すると昼夜逆転につながることもあるとしています。[oai_citation:4‡一般社団法人 小児心身医学会](https://www.jisinsin.jp/general/typical_diseases/%E8%B5%B7%E7%AB%8B%E6%80%A7%E8%AA%BF%E7%AF%80%E9%9A%9C%E5%AE%B3/?utm_source=chatgpt.com)
そのため、
「朝起きられない → 学校に行けない → 生活リズムがさらに乱れる」
という悪循環が起こることもあります。
起立性調節障害と片頭痛の関係
起立性調節障害がある子どもでは、片頭痛を併存している場合もあります。
そのため、起立性調節障害が疑われるからといって、頭痛をすべてODだけで説明できるとは限りません。
例えば、
- ズキズキする頭痛
- 吐き気や嘔吐
- 光を嫌がる
- 音を嫌がる
- 動くと頭痛が悪化する
などがある場合は、片頭痛の特徴も確認することが大切です。
日本小児心身医学会でも、起立性調節障害の併存症として片頭痛や緊張型頭痛が挙げられています。[oai_citation:5‡一般社団法人 小児心身医学会](https://www.jisinsin.jp/general/typical_diseases/%E8%B5%B7%E7%AB%8B%E6%80%A7%E8%AA%BF%E7%AF%80%E9%9A%9C%E5%AE%B3/?utm_source=chatgpt.com)
起立性調節障害と緊張型頭痛の関係
起立性調節障害では、緊張型頭痛を併存することもあります。
緊張型頭痛では、頭が締め付けられるような痛みや、頭が重い感じが特徴となることがあります。
また、首や肩の筋肉の緊張、精神的なストレスなどが関係する場合があります。
そのため、子どもの頭痛では「ODだから」「緊張型頭痛だから」と一つの原因だけに決めつけず、症状全体を確認することが大切です。[oai_citation:6‡一般社団法人 小児心身医学会](https://www.jisinsin.jp/general/typical_diseases/%E6%A9%9F%E8%83%BD%E6%80%A7%E9%A0%AD%E7%97%9B/?utm_source=chatgpt.com)
起立性調節障害とストレスの関係
起立性調節障害は、単純に「精神的な病気」というわけではありません。
身体的な自律神経の調節異常が関係する病気ですが、学校や家庭などの心理社会的ストレスが症状に影響する場合もあります。
日本小児心身医学会でも、心理社会的ストレスがODの成因・症状悪化に関与することがあるとされています。[oai_citation:7‡一般社団法人 小児心身医学会](https://www.jisinsin.jp/general/typical_diseases/%E8%B5%B7%E7%AB%8B%E6%80%A7%E8%AA%BF%E7%AF%80%E9%9A%9C%E5%AE%B3/?utm_source=chatgpt.com)
そのため、
「ストレスが原因だから頭痛がする」
と単純に考えるのではなく、
身体的な要因と心理社会的な要因の両方から子どもの状態を見ること
が重要です。
起立性調節障害と睡眠不足の関係
睡眠リズムの乱れも、起立性調節障害の症状と深く関係することがあります。
夜になると眠れず、朝起きることが難しくなり、日中の活動量が低下するという悪循環が起こる場合があります。
そのため、子どもの頭痛が朝に起こる場合は、単純な睡眠不足なのか、睡眠リズムの乱れがあるのか、それとも起立性調節障害の症状として朝の体調不良が起こっているのかを考える必要があります。
起立性調節障害のセルフチェック
次のような症状がないか確認してみましょう。
- □ 朝起きることが非常につらい
- □ 朝に頭痛がする
- □ 午前中に体調が悪い
- □ 午後になると体調が改善する
- □ 立ち上がると頭痛が悪化する
- □ 立ちくらみがある
- □ めまいがする
- □ 長時間立っていると気分が悪くなる
- □ 動悸がすることがある
- □ 倦怠感が強い
- □ 朝食が食べられないことがある
- □ 学校を遅刻・欠席することが増えた
- □ 夜になると眠れなくなる
- □ 雨や気圧の変化で体調が悪くなりやすい
日本小児心身医学会では、立ちくらみ、失神、気分不良、朝の起床困難、頭痛、腹痛、動悸などの症状を確認し、必要に応じて新起立試験などを行って診断します。[oai_citation:8‡一般社団法人 小児心身医学会](https://www.jisinsin.jp/general/typical_diseases/%E8%B5%B7%E7%AB%8B%E6%80%A7%E8%AA%BF%E7%AF%80%E9%9A%9C%E5%AE%B3/?utm_source=chatgpt.com)
このチェックだけで起立性調節障害と診断することはできませんが、気になる症状が複数ある場合は医療機関へ相談しましょう。
起立性調節障害の診断には何をする?
起立性調節障害は、症状だけで自己判断するものではありません。
医療機関では、症状や生活状況を確認したうえで、必要に応じて他の病気を除外し、新起立試験などによって評価します。
日本小児心身医学会では、鉄欠乏性貧血、心疾患、神経疾患、内分泌疾患などの基礎疾患を除外したうえで、新起立試験を実施し、起立性調節障害のタイプを判定する流れが示されています。[oai_citation:9‡一般社団法人 小児心身医学会](https://www.jisinsin.jp/general/typical_diseases/%E8%B5%B7%E7%AB%8B%E6%80%A7%E8%AA%BF%E7%AF%80%E9%9A%9C%E5%AE%B3/?utm_source=chatgpt.com)
そのため、「朝の頭痛があるからOD」と自己判断するのではなく、症状を医師に伝えることが大切です。
起立性調節障害の治療で大切なこと
起立性調節障害では、症状の程度やタイプなどに応じて治療を行います。
日本小児心身医学会では、疾病教育、日常生活上の工夫、学校との連携、必要に応じた薬物療法、環境調整、心理療法などを組み合わせて治療するとしています。[oai_citation:10‡一般社団法人 小児心身医学会](https://www.jisinsin.jp/general/typical_diseases/%E8%B5%B7%E7%AB%8B%E6%80%A7%E8%AA%BF%E7%AF%80%E9%9A%9C%E5%AE%B3/?utm_source=chatgpt.com)
日常生活では、
- 急に立ち上がらない
- こまめに水分を取る
- 必要に応じて塩分摂取について医師の指導を受ける
- 無理のない範囲で身体を動かす
- 生活リズムを整える
- 学校と情報を共有する
などが行われます。
ただし、具体的な水分量や塩分量、薬物療法については、子どもの状態によって異なるため、医療機関の指示に従うことが大切です。
起立性調節障害の子どもに「怠けている」と言わないこと
起立性調節障害では、朝起きられない、学校へ行けないという症状が出ることがあります。
そのため、周囲から「怠けている」「気持ちが弱い」などと誤解されてしまうことがあります。
しかし、起立性調節障害は身体的な症状を伴う病気です。
日本小児心身医学会も、ODを精神的なものや怠けと捉えてしまうことが子どもの心理的ストレスとなり、症状を悪化させる可能性があると説明しています。[oai_citation:11‡一般社団法人 小児心身医学会](https://www.jisinsin.jp/general/typical_diseases/%E8%B5%B7%E7%AB%8B%E6%80%A7%E8%AA%BF%E7%AF%80%E9%9A%9C%E5%AE%B3/?utm_source=chatgpt.com)
「なぜ起きられないの?」と責めるのではなく、「朝はどんな症状があるの?」と子どもの状態を確認することが大切です。
起立性調節障害と子どもの頭痛で何科を受診する?
起立性調節障害が疑われる場合は、まず小児科などの医療機関へ相談するとよいでしょう。
症状や検査結果によっては、小児心身医学を専門とする医療機関などで診療を受けることもあります。
特に、
- 朝起きられない
- 午前中に頭痛やめまいが強い
- 立ちくらみを繰り返す
- 学校への遅刻や欠席が増えている
- 午後になると症状が軽くなる
という場合は、一度相談してみましょう。
こんな頭痛は起立性調節障害だけと考えない
朝の頭痛があるからといって、すべてを起立性調節障害と考えてはいけません。
次のような症状がある場合は、別の病気が隠れている可能性もあるため、早めに医療機関へ相談してください。
- 突然、非常に強い頭痛が起こった
- これまで経験したことのない強い頭痛がある
- 頭痛が日を追うごとに悪化している
- 繰り返し嘔吐している
- 意識がもうろうとしている
- けいれんがある
- 手足の力が入りにくい
- ろれつが回らない
- 歩き方がおかしい
- 視力や視野に急な異常がある
- 高熱や強い首の痛みを伴っている
- 頭を強くぶつけた後から頭痛が続いている
「朝の頭痛だからOD」と自己判断せず、頭痛の経過やほかの症状を含めて医療機関で評価してもらうことが大切です。
起立性調節障害と子どもの頭痛に整体でできること
起立性調節障害が疑われる場合、まず医療機関で診断や治療について相談することが大切です。
起立性調節障害そのものを整体で治療できると考えるのではなく、医療機関での治療や生活習慣の改善を基本としてください。
そのうえで、頭痛に首や肩の筋肉の緊張などが重なっている場合には、身体の状態を確認し、負担の少ない範囲で身体を整えることがサポートになる場合があります。
当院では、子どもの身体に合わせて無理のない施術を行い、首や肩の筋肉の緊張、頭蓋骨や頚椎の機能的なバランス、自律神経の状態などを確認しながら、頭痛が起こりにくい身体づくりをサポートしています。
ただし、起立性調節障害の治療そのものを整体で行うものではありません。
まとめ
起立性調節障害では、頭痛、めまい、立ちくらみ、倦怠感、朝の起床困難などが起こることがあります。
特に、朝から午前中に頭痛が強く、立ち上がると症状が悪化し、午後になると改善するという場合には、起立性調節障害が関係している可能性があります。[oai_citation:12‡一般社団法人 小児心身医学会](https://www.jisinsin.jp/general/typical_diseases/%E8%B5%B7%E7%AB%8B%E6%80%A7%E8%AA%BF%E7%AF%80%E9%9A%9C%E5%AE%B3/?utm_source=chatgpt.com)
ただし、朝の頭痛がすべて起立性調節障害によるものとは限りません。
片頭痛、緊張型頭痛、睡眠不足、睡眠リズムの乱れ、ストレスなど、さまざまな要因が関係することがあります。
また、起立性調節障害と片頭痛や緊張型頭痛が併存することもあります。[oai_citation:13‡一般社団法人 小児心身医学会](https://www.jisinsin.jp/general/typical_diseases/%E8%B5%B7%E7%AB%8B%E6%80%A7%E8%AA%BF%E7%AF%80%E9%9A%9C%E5%AE%B3/?utm_source=chatgpt.com)
「朝起きられない」「午前中に頭痛やめまいが強い」「立つと症状が悪化する」といった症状が続く場合は、自己判断せず小児科などの医療機関へ相談しましょう。
突然の激しい頭痛、意識障害、けいれん、麻痺、歩行障害、繰り返す嘔吐などがある場合は、起立性調節障害と決めつけず、早めに医療機関で診察を受けることが大切です。
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なお、起立性調節障害が疑われる場合は、まず小児科などの医療機関へご相談ください。
また、突然の激しい頭痛、意識障害、けいれん、麻痺、歩行障害、高熱、頭部外傷後の症状などがある場合は、まず医療機関での診察をおすすめします。
子どもの頭痛でお困りの方は、お気軽にご相談ください。



