頭痛が毎日起こる原因とは?

    頭痛が毎日起こる原因とは?|慢性頭痛や薬物乱用頭痛について解説

    「頭痛が毎日起こるのはなぜ?」

    「毎日のように頭が痛いけれど、病気ではない?」

    「頭痛薬を飲んでも、また頭痛がする」

    このように、頭痛が毎日のように起こると、何が原因なのか不安になる方も多いのではないでしょうか。

    頭痛が毎日起こる原因には、慢性片頭痛、慢性緊張型頭痛、薬物乱用頭痛、睡眠不足やストレスなど、さまざまなものがあります。

    また、ある日突然頭痛が始まり、そのまま毎日途切れずに続く場合には、新規発症持続性頭痛など、別のタイプの頭痛が関係していることもあります。

    一方で、突然の激しい頭痛、時間とともに悪化する頭痛、神経症状を伴う頭痛などの場合は、脳や血管などの病気による二次性頭痛の可能性もあるため注意が必要です。

    この記事では、頭痛が毎日起こる代表的な原因と、薬物乱用頭痛との関係、受診の目安、危険な頭痛の見分け方について解説します。


    頭痛が毎日起こる主な原因

    毎日のように頭痛が起こる原因は、一つではありません。

    原因特徴考えられる症状
    慢性片頭痛月15日以上の頭痛が3か月以上続くズキズキ、吐き気、光や音への過敏など
    慢性緊張型頭痛月15日以上の頭痛が3か月以上続く締め付けられる、頭が重いなど
    薬物乱用頭痛頭痛薬を頻繁に使用している頭痛の頻度が増え、薬を飲む日が増える
    新規発症持続性頭痛ある日を境に頭痛が始まり、その後ほぼ毎日続く持続する頭痛
    睡眠不足・生活リズムの乱れ睡眠時間や起床時間が不規則疲労感、眠気など
    ストレス・疲労精神的・身体的負担が蓄積首や肩の緊張、疲労感など
    二次性頭痛別の病気が原因となる突然の激痛、神経症状など

    特に、「いつから毎日になったのか」「以前から頭痛があったのか」「頭痛薬をどのくらい使用しているのか」は、原因を考えるうえで重要なポイントです。


    毎日の頭痛は慢性片頭痛の可能性

    片頭痛が長期間にわたって頻繁に起こるようになると、慢性片頭痛と呼ばれる状態になることがあります。

    国際頭痛分類では、頭痛が月15日以上、3か月を超えて続き、そのうち少なくとも月8日は片頭痛の特徴を持つ場合などに慢性片頭痛と診断されます。([ICH-D3](https://ichd-3.org/1-migraine/1-3-chronic-migraine/?utm_source=chatgpt.com))

    慢性片頭痛では、毎日の頭痛がすべて「典型的なズキズキする片頭痛」になるとは限りません。

    例えば、

    • ズキズキする日がある
    • 頭が重いだけの日がある
    • 締め付けられるような痛みの日がある
    • 吐き気を伴う日がある
    • 光や音がつらい日がある

    など、日によって頭痛の性質が変化することがあります。

    ▶片頭痛について詳しくはこちら


    毎日の頭痛は慢性緊張型頭痛の可能性も

    頭が重い、締め付けられるような痛みが毎日のように続く場合は、慢性緊張型頭痛が関係していることがあります。

    慢性緊張型頭痛では、月15日以上の頭痛が3か月を超えて続くことがあります。([ICH-D3](https://ichd-3.org/2-tension-type-headache/2-3-chronic-tension-type-headache/?utm_source=chatgpt.com))

    例えば、

    • 頭全体が重い
    • 頭を締め付けられるように感じる
    • 後頭部が重い
    • 首や肩がこる
    • 仕事や勉強をすると頭痛が強くなる
    • 夕方になると頭痛が強くなる

    などの症状です。

    ただし、慢性的な頭痛では片頭痛と緊張型頭痛の特徴が混在することもあるため、痛み方だけで自己判断することはできません。

    ▶緊張型頭痛について詳しくはこちら


    頭痛薬を毎日のように飲んでいるなら薬物乱用頭痛に注意

    毎日のように頭痛があり、頭痛薬を頻繁に使用している場合は、薬物乱用頭痛が関係している可能性があります。

    薬物乱用頭痛は、もともと片頭痛や緊張型頭痛などがある方に、頭痛の治療目的で使用する薬を頻繁に使うことで、頭痛が慢性化・悪化する状態です。国際頭痛分類では、月15日以上の頭痛に加えて、薬剤の種類に応じた頻度で3か月を超えて薬を使用していることなどが診断の条件となります。([ICH-D3](https://ichd-3.org/8-headache-attributed-to-a-substance-or-its-withdrawal/8-2-medication-overuse-headache-moh/?utm_source=chatgpt.com))

    例えば、

    • 頭痛が起こるから薬を飲む
    • 薬が切れるとまた頭が痛くなる
    • 頭痛が増えたため薬を飲む日も増える
    • 以前より薬が効きにくくなったように感じる
    • 複数の頭痛薬を使い分けている

    といった場合です。

    なお、薬物乱用頭痛は「薬物依存」と同じ意味ではありません。

    頭痛を何とか抑えようとして薬を使用するうちに、結果として頭痛が慢性化してしまうことがあります。

    ▶薬物乱用頭痛について詳しくはこちら


    複数の頭痛薬を使い分けても薬物乱用頭痛になる?

    複数の頭痛薬を使っている場合は、それぞれの薬だけを見るのではなく、薬を使用した「日数」の合計を確認することが重要です。

    国際頭痛分類では、複数の薬剤を組み合わせて使用している場合、個々の薬剤では過剰使用に当たらなくても、組み合わせ全体として薬物乱用頭痛の条件を満たす場合があります。([ICH-D3](https://ichd-3.org/8-headache-attributed-to-a-substance-or-its-withdrawal/8-2-medication-overuse-headache-moh/8-2-6-medication-overuse-headache-attributed-to-multiple-drug-classes-not-individually-overused/?utm_source=chatgpt.com))

    そのため、

    • ロキソニン
    • イブプロフェン
    • アセトアミノフェン
    • トリプタン製剤

    などを症状によって使い分けている場合でも、自己判断で「別の薬だから大丈夫」と考えないことが大切です。

    頭痛薬を使用した日を記録しておくと、薬の使用状況を把握しやすくなります。


    ある日から頭痛が毎日続くなら新規発症持続性頭痛の可能性

    「○月○日から頭痛が始まり、それ以来ほぼ毎日続いている」という場合は、新規発症持続性頭痛が考えられることがあります。

    これは、もともと頭痛が頻繁にあった方が徐々に慢性化したケースとは異なり、頭痛の始まった日を比較的はっきり覚えていることが特徴です。

    例えば、

    • ある朝から突然頭痛が始まった
    • それまで頭痛はほとんどなかった
    • その日以降、ほぼ毎日頭痛が続いている
    • 頭痛が途切れることがほとんどない

    というようなケースです。

    このような頭痛では、他の病気による二次性頭痛を除外することも重要です。


    睡眠不足や生活リズムの乱れで毎日頭痛が起こることも

    睡眠不足や睡眠リズムの乱れが続くと、頭痛が起こりやすくなることがあります。

    例えば、

    • 睡眠時間が短い
    • 寝る時間が毎日違う
    • 夜更かしが続いている
    • 休日に寝る時間が大きく変わる
    • 夜中に何度も目が覚める

    などの場合です。

    また、睡眠不足だけでなく、寝すぎや睡眠リズムの大きな変化が頭痛の誘因になる方もいます。

    毎日の頭痛がある場合は、頭痛だけでなく睡眠時間や起床時間も記録してみましょう。


    ストレスや疲労が毎日の頭痛につながることも

    精神的なストレスや身体的な疲労が続くと、頭痛が起こりやすくなる場合があります。

    特に、

    • 仕事が忙しい
    • 勉強時間が長い
    • 精神的な緊張が続いている
    • 睡眠不足が続いている
    • 休息する時間が少ない

    などの場合です。

    ストレスや疲労が頭痛の誘因になっていることはありますが、「ストレスが原因」とだけ考えてしまうのは注意が必要です。

    毎日の頭痛が続いている場合は、片頭痛、薬物乱用頭痛、睡眠の問題、二次性頭痛なども含めて考える必要があります。


    毎日の頭痛と首・肩のこりがある場合

    毎日の頭痛とともに首や肩のこりがある場合は、緊張型頭痛などが関係していることがあります。

    例えば、

    • 後頭部が重い
    • 頭全体が締め付けられる
    • 首が重い
    • 肩がこる
    • 夕方になると頭痛が強くなる

    などの症状です。

    ただし、片頭痛でも首や肩の痛みを伴うことがあります。

    そのため、「首や肩がこるから緊張型頭痛」と決めつけず、頭痛の痛み方や吐き気、光・音への過敏なども確認することが大切です。

    ▶頭痛の原因は首こり?なぜ首が痛むと頭痛が起こるのか


    毎日の頭痛で注意したい危険な症状

    毎日頭痛があるからといって、必ず危険な病気があるわけではありません。

    しかし、次のような場合は注意が必要です。

    • 突然、非常に強い頭痛が起こった
    • これまで経験したことのない頭痛がある
    • 日を追うごとに頭痛が強くなっている
    • 頭痛の性質が急に変わった
    • 発熱や強い首のこわばりがある
    • 意識がもうろうとしている
    • けいれんがある
    • 手足に力が入らない
    • 手足がしびれる
    • ろれつが回らない
    • 物が二重に見える
    • 歩くことが難しい
    • 繰り返し激しく嘔吐する
    • 頭を強くぶつけた後から頭痛が続いている

    このような症状がある場合は、「いつもの頭痛」と自己判断せず、早急に医療機関へ相談してください。

    ▶危険な頭痛について詳しくはこちら


    頭痛が毎日あるときのセルフチェック

    毎日の頭痛がある方は、次の項目を確認してみましょう。

    • □ 月に15日以上頭痛がある
    • □ 3か月以上、頭痛が頻繁に続いている
    • □ 以前から片頭痛がある
    • □ 頭全体が重い・締め付けられる
    • □ ズキズキする頭痛がある
    • □ 吐き気や嘔吐がある
    • □ 光や音がつらい
    • □ 首や肩がこっている
    • □ 睡眠不足が続いている
    • □ ストレスや疲労が強い
    • □ 頭痛薬を使用する日が増えている
    • □ 複数の頭痛薬を使い分けている
    • □ 頭痛が始まった日をはっきり覚えている
    • □ ある日から頭痛が途切れずに続いている
    • □ 最近、頭痛の痛み方が変わった

    これらの項目に当てはまるからといって、原因が一つに決まるわけではありません。

    特に、頭痛が月15日以上ある場合は、頭痛の種類を整理することが大切です。

    頭痛が頻繁に起こる方は、頭痛の日時、痛みの強さ、痛む場所、吐き気などの症状、服薬日を記録しておくと、診断や治療に役立ちます。国際頭痛分類でも、頻繁な頭痛の特徴を把握するために頭痛ダイアリーが推奨されています。([ICH-D3](https://ichd-3.org/1-migraine/1-3-chronic-migraine/?utm_source=chatgpt.com))


    頭痛が毎日起こるときの対処法

    毎日のように頭痛がある場合、痛みが出るたびに自己判断で薬を追加するだけでは、薬の使用頻度が増えてしまう可能性があります。

    まずは、

    • 睡眠時間を確保する
    • 食事を抜かない
    • こまめに水分をとる
    • 疲労をためすぎない
    • 適度に休息する
    • 頭痛が起こった時間や状況を記録する
    • 頭痛薬を使用した日を記録する

    などを心がけましょう。

    ただし、すでに毎日のように頭痛がある場合は、生活習慣だけで改善しないこともあります。

    頭痛が続いている場合は、頭痛の種類や薬の使用状況などを医療機関で相談し、適切な治療方法を検討することが大切です。


    頭痛が毎日ある場合、薬を飲み続けてもいい?

    頭痛が毎日あるからといって、自己判断で毎日のように鎮痛薬を使用し続けることはおすすめできません。

    頭痛薬には薬の種類によって使用できる頻度の目安が異なり、頻繁な使用が続くと薬物乱用頭痛につながることがあります。国際頭痛分類では、トリプタンやオピオイド、複合鎮痛薬などは月10日以上、単一成分の鎮痛薬などは月15日以上の使用が3か月を超える場合などが薬物乱用頭痛の基準に含まれます。([ICH-D3](https://ichd-3.org/8-headache-attributed-to-a-substance-or-its-withdrawal/8-2-medication-overuse-headache-moh/?utm_source=chatgpt.com))

    「薬を飲まないと頭痛がするから飲む」という状態が続いている場合は、薬の種類だけでなく、1か月に何日薬を使用しているかを確認してみましょう。

    ▶薬物乱用頭痛とは?原因・症状・治し方


    頭痛が毎日あるときは何科を受診する?

    毎日のように頭痛が起こる場合は、脳神経内科、頭痛外来、脳神経外科などで相談することができます。

    特に、

    • 頭痛が月に15日以上ある
    • 3か月以上頭痛が続いている
    • 頭痛薬を頻繁に使用している
    • 頭痛の回数が徐々に増えている
    • 以前より痛みが強くなっている
    • 吐き気や嘔吐を伴う
    • 日常生活に支障が出ている

    場合は、一度医療機関で相談することをおすすめします。

    また、頭痛が始まった日を境に毎日途切れず続いている場合も、その経過を医師に伝えることが大切です。

    突然の激しい頭痛、意識障害、けいれん、手足の麻痺・しびれ、ろれつが回らない、急な視力・視野異常などがある場合は、通常の外来受診を待たず、早急に医療機関へ相談してください。


    まとめ

    頭痛が毎日起こる原因には、慢性片頭痛、慢性緊張型頭痛、薬物乱用頭痛、新規発症持続性頭痛、睡眠不足やストレスなどがあります。

    特に、

    • 月15日以上の頭痛が3か月以上続いている → 慢性片頭痛などの可能性
    • 頭痛薬を頻繁に使用している → 薬物乱用頭痛の可能性
    • ある日を境に頭痛が始まり、その後ほぼ毎日続く → 新規発症持続性頭痛の可能性
    • 頭が重い・締め付けられる+首や肩のこり → 緊張型頭痛の可能性
    • ズキズキする+吐き気・光や音への過敏 → 片頭痛の可能性

    など、頭痛の経過や特徴によって考えられる原因が変わります。

    「毎日頭痛がある」というだけでは原因を特定できません。

    頭痛の頻度、痛み方、症状、睡眠、生活習慣、薬の使用日数などを記録し、頭痛のパターンを整理してみましょう。

    また、突然の激しい頭痛、時間とともに悪化する頭痛、意識障害、けいれん、手足の麻痺・しびれ、ろれつが回らない、急な視力・視野異常などがある場合は、危険な二次性頭痛の可能性もあるため、早急に医療機関を受診してください。


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