頭痛で吐き気がするのはなぜ?
頭痛で吐き気がするのはなぜ?|片頭痛などの原因と対処法を解説
「頭痛がすると吐き気がするのはなぜ?」
「頭痛と一緒に気持ち悪くなるけど、片頭痛?」
「頭痛で吐いてしまうのは危険な症状?」
このように、頭痛と吐き気が同時に起こると、原因が気になる方も多いのではないでしょうか。
頭痛に吐き気が伴う代表的な原因の一つが片頭痛です。
片頭痛では、頭痛によって脳の痛みを感じる仕組みが活性化することで、吐き気や嘔吐、光・音への過敏などが起こることがあります。
一方で、頭痛と吐き気が同時に起こる原因は片頭痛だけではありません。感染症、脱水、薬物乱用頭痛、二日酔いなどのほか、脳や血管の病気が原因となる二次性頭痛でも吐き気や嘔吐が起こることがあります。
そのため、「頭痛+吐き気=片頭痛」と自己判断せず、頭痛の突然さや強さ、ほかの症状を確認することが大切です。
この記事では、頭痛で吐き気が起こる理由や代表的な原因、危険な頭痛との見分け方、頭痛が起きたときの対処法について解説します。
頭痛で吐き気がするのはなぜ?
頭痛に吐き気が伴う代表的な原因は、頭痛によって脳の痛みを処理する神経系が刺激され、吐き気に関係する仕組みも影響を受けるためと考えられています。
特に片頭痛では、三叉神経などの痛みに関係する神経が活性化し、脳内のさまざまな領域に影響することで、吐き気や嘔吐などの症状が起こることがあります。
また、片頭痛では光や音、においなどの刺激に敏感になり、普段は気にならない刺激がつらく感じられることもあります。
つまり、頭痛に伴う吐き気は「胃だけの問題」ではなく、頭痛と吐き気が同じ仕組みの中で起こっている場合があるということです。
頭痛+吐き気で最も代表的な原因は片頭痛
頭痛と吐き気がセットで起こる場合、代表的な原因の一つが片頭痛です。
片頭痛では、
- ズキズキ、ドクンドクンと脈打つように痛む
- 頭の片側または両側が痛む
- 動くと痛みが強くなる
- 吐き気がする
- 嘔吐することがある
- 光がまぶしく感じる
- 音がつらく感じる
- においがつらく感じる
などの症状を伴うことがあります。
片頭痛は「片側の頭痛」という名前から、必ず片側だけが痛むと思われがちですが、両側に痛みが出ることもあります。
また、こめかみだけでなく、おでこ、眉間、後頭部などに痛みを感じることもあります。
そのため、痛む場所だけでは片頭痛かどうかを判断できません。
片頭痛で吐き気や嘔吐が起こる理由
片頭痛では、頭部の痛みに関係する神経や脳の機能が変化することで、吐き気や嘔吐が起こることがあります。
片頭痛の発作では、三叉神経を中心とした痛みの伝達経路が活性化し、その刺激が吐き気に関係する脳の領域にも影響すると考えられています。
そのため、
- 頭痛が強くなると吐き気も強くなる
- 吐いた後に少し楽になる
- 光や音がつらくなる
- においで吐き気が強くなる
といった状態になることがあります。
特に、頭痛と吐き気に加えて光や音への過敏がある場合は、片頭痛の特徴と一致しやすくなります。
頭痛と吐き気にめまいがある場合
頭痛と吐き気に加えて、めまいを感じることもあります。
片頭痛では、頭痛だけでなく、めまいやふらつきなどを伴う場合があります。
また、前庭性片頭痛のように、めまいを中心とした症状が目立つタイプもあります。
ただし、
- 突然の激しいめまい
- 歩けないほどのふらつき
- ろれつが回らない
- 手足がしびれる
- 手足に力が入らない
- 意識がおかしい
などの症状がある場合は、脳や血管の病気などが隠れている可能性もあるため、早急に医療機関へ相談してください。
頭痛+吐き気+光がまぶしい場合
頭痛と吐き気に加えて、光がまぶしく感じる、音がつらいという場合は、片頭痛の可能性があります。
片頭痛では、普段なら気にならない光や音、においなどの刺激が、頭痛や吐き気を悪化させることがあります。
例えば、
- スマートフォンの画面を見るとつらい
- 部屋の照明がまぶしい
- テレビの音がうるさく感じる
- 強いにおいで吐き気が悪化する
などです。
このような場合は、暗く静かな場所で休むことで楽になることがあります。
頭痛と吐き気が毎日のように続く原因
頭痛と吐き気が毎日のように続く場合は、片頭痛だけでなく、ほかの原因も確認することが大切です。
例えば、
- 慢性片頭痛
- 慢性緊張型頭痛
- 薬物乱用頭痛
- 睡眠不足
- 脱水
- 食事を抜くことによる低血糖
- 感染症
- 二次性頭痛
などが考えられます。
特に頭痛薬を頻繁に使用している場合は、薬物乱用頭痛によって頭痛が慢性化している可能性があります。
頭痛薬を飲むと吐き気がする場合
頭痛そのものではなく、頭痛薬を飲んだ後に吐き気がする場合は、薬の副作用や胃への刺激などが関係している可能性があります。
鎮痛薬などを使用した後に、
- 胃がムカムカする
- 吐き気がする
- 胃が痛い
- 食欲がない
などの症状が出る場合があります。
薬によって副作用や注意点が異なるため、自己判断で薬を追加したり、使用量を増やしたりせず、薬剤師や医師に相談しましょう。
また、頭痛薬を頻繁に使用している場合は、薬物乱用頭痛にも注意が必要です。
緊張型頭痛でも吐き気は起こる?
緊張型頭痛でも、吐き気のような不快感を感じることはあります。
ただし、繰り返す嘔吐や強い吐き気は、片頭痛のほうが典型的です。
緊張型頭痛では、
- 頭が重い
- 締め付けられるように痛い
- 首や肩がこっている
- 疲労すると頭痛が強くなる
といった特徴が目立つことが多くあります。
一方で、頭痛がズキズキして、吐き気や光・音への過敏を伴う場合は、片頭痛の特徴と一致します。
頭痛と吐き気があるときに注意したい危険な症状
頭痛と吐き気があるからといって、すべてが危険な病気というわけではありません。
しかし、次のような症状がある場合は注意が必要です。
- 突然、非常に強い頭痛が起こった
- これまで経験したことのない激しい頭痛がある
- 短時間で急激に痛みが強くなった
- 頭痛とともに意識がもうろうとしている
- 手足に力が入らない
- 手足がしびれる
- ろれつが回らない
- 歩けない、ふらつきが強い
- けいれんがある
- 高熱がある
- 強い首のこわばりがある
- 繰り返し激しく嘔吐している
- 頭を強くぶつけた後に頭痛と吐き気が出た
- 急な視力低下や視野異常がある
このような場合は、片頭痛だと思って様子を見るのではなく、早急に医療機関へ相談してください。
頭痛で吐き気がするときの対処法
危険な症状がなく、これまでにも同じような頭痛を経験している場合は、まず無理に動かず、静かな場所で休みましょう。
片頭痛の場合は、光や音などの刺激によって症状が悪化することがあるため、
- 暗く静かな場所で休む
- 強い光を避ける
- 大きな音を避ける
- 強いにおいを避ける
- 水分を少しずつとる
などを心がけるとよいでしょう。
吐き気が強いときは、一度に大量の水分を飲むのではなく、少量ずつこまめに水分をとることが大切です。
また、頭痛薬を使用する場合は、医師や薬剤師の指示、または薬の用法・用量を守って使用してください。
頭痛と吐き気があるときは温める?冷やす?
頭痛の種類によって、楽に感じる方法は異なります。
片頭痛では、冷たいタオルなどで額やこめかみを冷やすことで、楽になる人もいます。
一方、緊張型頭痛では、首や肩などを温めてリラックスすると楽になる場合があります。
そのため、「頭痛+吐き気なら必ず冷やす」というわけではありません。
自分の頭痛でどの方法が楽になるかを確認しながら、無理のない範囲で行いましょう。
頭痛と吐き気があるときは何科を受診する?
頭痛と吐き気を繰り返している場合は、脳神経内科、頭痛外来、脳神経外科などで相談することができます。
特に、
- 頭痛の回数が増えている
- 吐き気や嘔吐を繰り返している
- 以前より頭痛が強くなった
- 頭痛薬を頻繁に使用している
- 日常生活に支障が出ている
場合は、一度医療機関で相談することをおすすめします。
突然の激しい頭痛や神経症状などがある場合は、通常の外来受診を待たず、早急に医療機関へ相談してください。
頭痛と吐き気を予防するためにできること
頭痛と吐き気を繰り返す場合は、日常生活の中で頭痛が起こりやすい条件を確認してみましょう。
- 睡眠時間を確保する
- 食事を抜かない
- こまめに水分をとる
- 過度な疲労を避ける
- ストレスをため込みすぎない
- 頭痛が起こった日時を記録する
- 頭痛薬の使用回数を記録する
特に、睡眠不足や空腹、水分不足などが頭痛のきっかけになる方もいます。
自分の頭痛がどのようなタイミングで起こるのかを記録することで、誘因を把握しやすくなります。
頭痛+吐き気のセルフチェック
自分の症状を確認してみましょう。
- □ 頭痛と同時に吐き気がする
- □ 頭痛が強くなると吐き気も強くなる
- □ 吐くと少し楽になる
- □ 頭がズキズキする
- □ 動くと頭痛が悪化する
- □ 光がまぶしく感じる
- □ 音がつらく感じる
- □ においで吐き気が強くなる
- □ 頭痛を繰り返している
- □ 頭痛薬を飲む回数が増えている
- □ 頭痛がほぼ毎日ある
- □ 最近、頭痛の痛み方が変わった
これらの項目に当てはまるからといって、片頭痛などの特定の病気と決まるわけではありません。
頭痛の頻度や症状、薬の使用状況などを記録し、必要に応じて医療機関で相談しましょう。
まとめ
頭痛で吐き気がする代表的な原因の一つが片頭痛です。
片頭痛では、
- ズキズキする頭痛
- 吐き気や嘔吐
- 光がまぶしい
- 音がつらい
- においがつらい
- 動くと頭痛が悪化する
などの症状が起こることがあります。
一方で、頭痛と吐き気が起こる原因は片頭痛だけではありません。
緊張型頭痛、薬物乱用頭痛、感染症、脱水などのほか、脳や血管などの病気による二次性頭痛でも吐き気や嘔吐が起こることがあります。
そのため、「頭痛+吐き気=片頭痛」と決めつけないことが大切です。
特に、突然の激しい頭痛、急速に悪化する頭痛、意識障害、けいれん、手足の麻痺・しびれ、ろれつが回らない、強いふらつき、高熱や強い首のこわばり、繰り返す激しい嘔吐などがある場合は、危険な二次性頭痛の可能性もあるため、早急に医療機関を受診してください。
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頭痛と吐き気を繰り返している方は、お気軽にご相談ください。



