頭痛で首や肩が痛むのはなぜ?
頭痛で首や肩が痛むのはなぜ?|原因と対処法を解説
「頭痛がすると首や肩まで痛くなるのはなぜ?」
「肩こりがひどくなると頭痛がする」
「頭痛と首の痛みが同時に起こる原因は?」
このように、頭痛と一緒に首や肩の痛みを感じる方は少なくありません。
頭痛と首・肩の痛みが同時に起こる原因として代表的なのは、緊張型頭痛や片頭痛です。
また、後頭神経痛などの神経の痛みや、首・肩周辺の筋肉の緊張が頭痛に関係している場合もあります。
一方で、首の痛みを伴う頭痛の中には、脳や血管などの病気が原因となる「二次性頭痛」もあるため注意が必要です。
この記事では、頭痛で首や肩が痛くなる理由、代表的な頭痛との関係、危険な症状との見分け方、頭痛が起きたときの対処法について解説します。
頭痛で首や肩が痛むのはなぜ?
頭痛と首・肩の痛みが同時に起こる理由の一つは、頭部と首・肩周辺の痛みを感じる神経や筋肉が互いに影響し合っているためです。
頭痛が起こると、首や肩周辺の筋肉が緊張して痛みを感じることがあります。
反対に、首や肩周辺の筋肉の緊張が強くなることで、頭部に痛みが広がることもあります。
このように、頭痛と首・肩の痛みは別々に起こっているとは限らず、同じ痛みの仕組みの中で同時に現れていることがあります。
頭痛と首・肩の痛みが起こる代表的な原因
| 原因 | 頭痛の特徴 | 首・肩の症状 |
|---|---|---|
| 緊張型頭痛 | 締め付けられる・重い痛み | 首や肩のこり・重さを伴いやすい |
| 片頭痛 | ズキズキ・脈打つような痛み | 首の痛みやこりを伴うことがある |
| 後頭神経痛 | 後頭部から側頭部などに鋭い痛み | 首の付け根周辺に痛みを感じることがある |
| 筋肉の緊張 | 後頭部や側頭部などに広がる痛み | 首・肩周辺の張りや圧痛 |
| 二次性頭痛 | 原因となる病気によって異なる | 強い首の痛みやこわばりを伴うことがある |
このように、首や肩の痛みがあるからといって、すべてが緊張型頭痛とは限りません。
頭痛の痛み方や吐き気、光や音への過敏、神経症状などを合わせて判断することが大切です。
緊張型頭痛ではなぜ首や肩が痛くなる?
緊張型頭痛では、首や肩周辺の筋肉の緊張が頭痛に関係していることがあります。
緊張型頭痛では、
- 頭全体が締め付けられる
- 後頭部が重い
- こめかみが重い
- 首や肩がこる
- 首の付け根が重い
- 疲れると頭痛が強くなる
などの症状がみられることがあります。
首や肩周辺の筋肉が緊張すると、その周辺の痛みを感じる神経が刺激され、頭部にも痛みを感じることがあります。
そのため、「肩がこる→頭が痛くなる」「頭が痛い→首や肩も痛くなる」というように、頭痛と首・肩の症状が連動することがあります。
片頭痛でも首や肩が痛くなる?
片頭痛でも、頭痛と一緒に首の痛みやこりを感じることがあります。
片頭痛というと「こめかみがズキズキする」というイメージがありますが、実際には首の痛みやこりが一緒に起こることがあります。
片頭痛では、
- ズキズキする頭痛
- 首が痛い・重い
- 吐き気や嘔吐
- 光がまぶしい
- 音がつらい
- においがつらい
- 動くと痛みが悪化する
などの症状がみられることがあります。
そのため、「首や肩が痛いから緊張型頭痛」と決めつけることはできません。
首の痛みに加えて、ズキズキする頭痛や吐き気、光・音への過敏などがある場合は、片頭痛の可能性も考える必要があります。
頭痛と首の付け根が痛い場合は後頭神経痛のことも
首の付け根から後頭部にかけて、ピリッ、ズキッ、電気が走るような痛みがある場合は、後頭神経痛が関係している可能性があります。
後頭神経痛では、
- 首の付け根が痛む
- 後頭部がピリッとする
- 電気が走るように痛む
- 針で刺されるような痛みがある
- 短時間の鋭い痛みを繰り返す
- 頭皮を触ると痛い
などの症状がみられることがあります。
後頭神経は首の付け根から後頭部を通っているため、首の付け根から後頭部、頭頂部などに沿って痛みを感じることがあります。
肩こりがひどくなると頭痛がするのはなぜ?
肩周辺の筋肉が強く緊張すると、その周辺の痛みを感じる神経や頭部につながる痛みの経路に影響し、頭痛として感じることがあります。
特に、
- 肩が重い
- 首がこっている
- 肩を押すと痛い
- 後頭部が重い
- 夕方になると頭痛がする
- 疲れると頭痛が強くなる
といった場合は、首や肩周辺の筋肉の緊張が頭痛に関係している可能性があります。
ただし、肩こりが頭痛の「原因」なのか、頭痛によって肩こりを感じているのかは、一概には判断できません。
片頭痛でも首や肩のこりが前兆や発作の一部として現れることがあるためです。
頭痛と首の痛みが毎日のように続く場合
頭痛と首・肩の痛みが毎日のように続く場合は、単なる肩こりだけだと考えず、頭痛の種類を確認することが大切です。
毎日のように頭痛が起こる場合には、
- 慢性緊張型頭痛
- 慢性片頭痛
- 薬物乱用頭痛
- 首や肩周辺の筋肉の緊張
- 生活習慣に関連する頭痛
- 二次性頭痛
などが考えられます。
特に、頭痛薬を頻繁に使用している場合は、薬物乱用頭痛によって頭痛が慢性化している可能性があります。
頭痛と首の痛みに吐き気がある場合
頭痛と首の痛みに加えて吐き気がある場合は、片頭痛などが考えられます。
特に、
- ズキズキする頭痛
- 吐き気や嘔吐
- 光がまぶしい
- 音がつらい
- 動くと痛みが強くなる
といった症状がそろう場合は、片頭痛の特徴と一致します。
一方、突然の激しい頭痛+強い首の痛み・こわばり+吐き気や嘔吐などの場合は、危険な二次性頭痛の可能性もあるため注意が必要です。
頭痛と首・肩の痛みにめまいがある場合
頭痛と首・肩の痛みに加えて、めまいやふらつきを感じる方もいます。
片頭痛では、頭痛とともにめまいを感じる場合があります。
また、首や肩周辺の筋肉が強く緊張していることで、首を動かしたときにふらつきや違和感を感じることもあります。
ただし、
- 突然の強いめまい
- 歩けないほどのふらつき
- ろれつが回らない
- 手足がしびれる
- 手足に力が入らない
- 意識がおかしい
などがある場合は、脳や血管の病気などが隠れている可能性もあるため、早急に医療機関へ相談してください。
頭痛と首・肩の痛みがあるときのセルフチェック
自分の症状を確認してみましょう。
- □ 頭痛と首の痛みが同時に起こる
- □ 肩こりが強くなると頭痛がする
- □ 首の付け根が重い
- □ 後頭部が重い
- □ 頭全体が締め付けられる
- □ 頭がズキズキする
- □ 動くと頭痛が悪化する
- □ 吐き気や嘔吐がある
- □ 光がまぶしく感じる
- □ 音がつらく感じる
- □ 首の付け根から後頭部に電気が走るような痛みがある
- □ 頭皮を触ると痛い
- □ 頭痛が毎日のように続いている
- □ 頭痛薬を飲む回数が増えている
これらの項目に当てはまるからといって、特定の頭痛と決まるわけではありません。
頭痛が起こった日時、痛み方、首・肩の症状、吐き気などを記録しておくと、医療機関で相談するときにも役立ちます。
頭痛で首や肩が痛いときの対処法
危険な症状がなく、以前から同じような頭痛を繰り返している場合は、まず無理をせず休みましょう。
緊張型頭痛のように首や肩周辺の筋肉の緊張が関係している場合は、
- 十分に休息する
- 首や肩を軽く動かす
- 入浴などで身体を温める
- 深呼吸して力を抜く
- 睡眠時間を確保する
などが役立つ場合があります。
一方、片頭痛の場合は、温めることで痛みが強くなることもあるため、暗く静かな場所で休むなど、刺激を避けることが優先される場合があります。
「首や肩が痛い=必ず温める」というように、一律に対処しないことが大切です。
頭痛と首・肩の痛みを予防するには?
頭痛と首・肩の痛みを繰り返す場合は、日常生活の中で頭痛が起こりやすい条件を確認してみましょう。
- 睡眠時間を確保する
- 食事を抜かない
- こまめに水分をとる
- 疲労をためすぎない
- ストレスをため込みすぎない
- 長時間同じ作業を続けない
- 適度に休憩する
- 頭痛が起こった日時を記録する
特に、睡眠不足や疲労、精神的なストレスなどが頭痛のきっかけになる方もいます。
自分の頭痛がどのようなタイミングで起こるのかを記録することで、原因や誘因を把握しやすくなります。
頭痛と首・肩の痛みがあるときは何科を受診する?
頭痛と首・肩の痛みを繰り返している場合は、脳神経内科、頭痛外来、脳神経外科などで相談することができます。
特に、
- 頭痛の回数が増えている
- 以前より痛みが強くなった
- 頭痛と首の痛みが毎日のように続いている
- 吐き気や嘔吐を伴う
- 頭痛薬を頻繁に使用している
- 日常生活に支障が出ている
場合は、一度医療機関で相談することをおすすめします。
突然の激しい頭痛、強い首のこわばり、意識障害、けいれん、手足の麻痺・しびれ、ろれつが回らない、急な視力・視野異常などがある場合は、通常の外来受診を待たず、早急に医療機関へ相談してください。
まとめ
頭痛で首や肩が痛む原因として代表的なのは、緊張型頭痛や片頭痛です。
緊張型頭痛では、首や肩周辺の筋肉の緊張が頭痛に関係し、
- 頭が重い
- 締め付けられるように痛む
- 首や肩がこる
- 疲れると痛みが強くなる
などの症状がみられます。
一方、片頭痛でも首の痛みやこりが伴うことがあります。
- ズキズキする
- 動くと痛みが悪化する
- 吐き気や嘔吐がある
- 光や音がつらい
場合は、片頭痛の可能性も考えられます。
また、首の付け根から後頭部にかけて電気が走るような鋭い痛みがある場合は、後頭神経痛などが関係していることもあります。
ただし、「首や肩が痛いから緊張型頭痛」と決めつけることはできません。
突然の激しい頭痛、急速に悪化する頭痛、強い首のこわばり、意識障害、けいれん、手足の麻痺・しびれ、ろれつが回らない、急な視力・視野異常などがある場合は、危険な二次性頭痛の可能性もあるため、早急に医療機関を受診してください。
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なお、突然の激しい頭痛、強い首のこわばり、意識障害、けいれん、手足の麻痺・しびれ、急な視力・視野異常などがある場合は、まず医療機関での診察をおすすめします。
頭痛と首・肩の痛みを繰り返している方は、お気軽にご相談ください。



