頭痛は血液検査でわかる?
頭痛は血液検査でわかる?
「頭痛は血液検査で原因がわかる?」
「病院で頭痛を診てもらったら血液検査をするの?」
「血液検査が正常なら、頭痛の原因はない?」
頭痛が続いていると、「血液検査をすれば原因がわかるのでは?」と考える方もいるでしょう。
しかし、血液検査だけで頭痛の種類や原因がすべてわかるわけではありません。
片頭痛や緊張型頭痛などは、血液検査で診断する病気ではなく、頭痛の症状や経過、診察結果などを総合して判断します。
一方で、感染症や炎症、貧血など、頭痛の原因となっている可能性がある全身の病気を調べるために血液検査が役立つ場合があります。
この記事では、頭痛と血液検査の関係、血液検査でわかること・わからないこと、どのような場合に検査が行われるのかを詳しく解説します。
頭痛は血液検査だけでわかる?
血液検査だけで頭痛の原因をすべて判断することはできません。
頭痛には、片頭痛や緊張型頭痛などの「一次性頭痛」と、ほかの病気が原因となって起こる「二次性頭痛」があります。
片頭痛や緊張型頭痛では、血液検査で「片頭痛」「緊張型頭痛」と診断できる特有の数値があるわけではありません。
そのため、
- 頭痛の場所
- 痛み方
- 頭痛が起こる頻度
- 1回の頭痛が続く時間
- 吐き気や嘔吐の有無
- 光や音への過敏
- 身体を動かしたときの変化
- 神経症状の有無
などを確認して診断します。
血液検査は、こうした診断を補助したり、頭痛の背景に別の病気がないか確認したりする目的で行われます。
血液検査でわかる頭痛の原因とは?
血液検査は、頭痛そのものを直接診断するというより、頭痛を引き起こしている可能性のある病気や身体の状態を調べるために利用されます。
例えば、
- 感染症
- 炎症性疾患
- 貧血
- 電解質の異常
- 肝臓や腎臓などの機能異常
- 代謝異常
- その他の全身性疾患
などが疑われる場合です。
ただし、どの血液検査を行うかは、頭痛の症状や年齢、既往歴、診察結果などによって異なります。
① 発熱を伴う頭痛では血液検査をすることがある
頭痛と同時に発熱がある場合には、感染症などが原因となっていないかを確認するため、血液検査が行われることがあります。
例えば、
- 高熱が続いている
- 強い頭痛がある
- 全身のだるさが強い
- 意識状態がおかしい
- 強い首のこわばりがある
などの場合です。
血液検査では、炎症反応などを確認することがあります。
ただし、血液検査だけで原因を判断できるとは限らず、症状によっては画像検査など、ほかの検査が必要になることもあります。
② 貧血が疑われる頭痛では血液検査をする
貧血がある場合、疲れやすさ、息切れ、動悸などとともに、頭痛やふらつきなどの症状がみられることがあります。
そのため、
- 疲れやすい
- 顔色が悪いと言われる
- 息切れしやすい
- 動悸がする
- ふらつく
- 頭痛を繰り返している
などの症状がある場合には、血液検査によって貧血の有無を確認することがあります。
血液検査では、赤血球やヘモグロビンなどを確認して貧血の有無を評価します。
ただし、頭痛があるからといって必ず貧血が原因とは限りません。
③ 炎症が疑われる頭痛では血液検査をする
身体のどこかで炎症が起こっている場合、頭痛を伴うことがあります。
そのため、症状から炎症性疾患などが疑われる場合には、血液検査で炎症反応などを確認することがあります。
例えば、
- 発熱
- 強い倦怠感
- 関節痛
- 筋肉痛
- 頭痛が急に始まった
- 普段とは明らかに違う頭痛
などがある場合です。
ただし、炎症反応が正常だからといって、すべての病気が否定できるわけではありません。
血液検査の結果は、症状や診察、必要に応じた画像検査などと合わせて判断します。
④ 脱水や電解質の異常が疑われる場合
脱水や体内の電解質バランスの異常などが、頭痛や倦怠感、めまいなどの症状に関係することがあります。
例えば、
- 大量に汗をかいた
- 下痢や嘔吐が続いている
- 水分が十分に取れていない
- 強い倦怠感がある
- めまいを伴っている
などの場合には、血液検査によって身体の状態を確認することがあります。
ただし、軽い脱水などは問診や診察だけで判断されることもあります。
片頭痛は血液検査でわかる?
片頭痛を血液検査だけで診断することはできません。
片頭痛は、特徴的な症状や頭痛の経過をもとに診断します。
代表的な症状には、
- ズキズキする頭痛
- 頭の片側に起こることが多い
- 吐き気や嘔吐
- 光がつらい
- 音がつらい
- 身体を動かすと痛みが悪化する
- 視覚症状などの前兆がある
などがあります。
そのため、血液検査の結果が正常でも片頭痛は起こります。
むしろ片頭痛では、血液検査やMRIなどで明らかな異常が見つからないことも珍しくありません。
緊張型頭痛は血液検査でわかる?
緊張型頭痛も血液検査で診断するものではありません。
緊張型頭痛では、
- 頭の両側が痛む
- 締め付けられるような痛み
- 重い感じがする
- 首や肩のこりを伴うことがある
- 身体を動かしても大きく悪化しない
などの特徴があります。
症状が典型的で、危険な病気を疑う所見がなければ、血液検査を行わずに診断されることもあります。
ただし、発熱や強い倦怠感など、別の病気を疑う症状がある場合には、血液検査が検討されることがあります。
血液検査が正常なら頭痛の原因はない?
いいえ。血液検査が正常でも頭痛は起こります。
片頭痛や緊張型頭痛などの一次性頭痛では、血液検査で異常が見つからないことが一般的です。
そのため、
血液検査が正常
=頭痛の原因がない
という意味ではありません。
血液検査は、主に「頭痛を起こしている別の病気がないか」を確認するための検査です。
血液検査で異常がなくても、症状や診察結果から片頭痛や緊張型頭痛などと診断されることがあります。
頭痛ではMRIやCTも必要になる?
頭痛の原因を調べるとき、血液検査だけでなくMRIやCTなどの画像検査が必要になる場合もあります。
例えば、
- 突然の激しい頭痛
- 今まで経験したことのない頭痛
- 頭痛の頻度や強さが増えている
- 頭痛のパターンが変化した
- 手足の麻痺やしびれがある
- ろれつが回らない
- 意識障害がある
- けいれんがある
- 視力や視野に異常がある
- 頭部外傷後に頭痛が続いている
- 脳や血管の病気が疑われる
などです。
こうした場合には、血液検査だけではなく、CTやMRIなどの画像検査が検討されます。
血液検査とMRI・CTの違い
| 検査 | 主に確認すること |
|---|---|
| 血液検査 | 感染、炎症、貧血、代謝異常など全身の状態 |
| CT | 脳出血、くも膜下出血、頭部外傷など |
| MRI | 脳の組織や一部の脳血管・構造異常など |
| MRA | 脳血管の状態 |
それぞれ得意とすることが違うため、必要に応じて組み合わせて使用します。
「血液検査とMRIのどちらが優れているか」ではなく、「何を調べるための検査なのか」で考えることが大切です。
頭痛外来では血液検査を必ずする?
いいえ。頭痛外来を受診したからといって、必ず血液検査をするわけではありません。
典型的な片頭痛や緊張型頭痛で、危険な病気を疑う症状がない場合には、問診や神経学的な診察を中心に診断することがあります。
一方で、
- 発熱がある
- 強い倦怠感がある
- 貧血が疑われる
- 炎症性疾患が疑われる
- 感染症が疑われる
- 全身的な病気が頭痛に関係している可能性がある
などの場合には、血液検査が検討されることがあります。
必要な検査は、患者さんの症状や診察結果によって決まります。
頭痛で血液検査を受けたほうがいいケース
次のような症状がある場合には、血液検査を含めた検査が検討されることがあります。
- 発熱を伴う頭痛
- 強い倦怠感を伴う頭痛
- 貧血が疑われる症状がある
- 感染症が疑われる
- 炎症性疾患が疑われる
- 嘔吐や下痢が続いている
- 脱水が疑われる
- 持病や服薬状況から全身状態の確認が必要
- いつもの頭痛とは明らかに違う
ただし、これらに該当したからといって、必ず血液検査が必要になるとは限りません。
医師が症状や診察結果をもとに必要性を判断します。
突然の頭痛では血液検査だけでは不十分
突然の激しい頭痛では、血液検査だけで原因を調べようとしてはいけません。
特に、
- 突然ものすごく強い頭痛が起こった
- 今まで経験したことのない頭痛
- 短時間で痛みがピークになった
- 手足が動かしにくい
- 手足がしびれる
- ろれつが回らない
- 意識がもうろうとする
- 意識を失う
- けいれんがある
- 急に見えにくくなった
などがある場合には、脳出血やくも膜下出血、脳梗塞などの重大な病気が疑われることがあります。
このような場合には、血液検査だけではなく、CTやMRIなどの画像検査を含めて迅速に評価する必要があります。
「血液検査を受ければ大丈夫」と考えず、速やかに医療機関を受診してください。
頭痛の診断では「検査結果」だけで判断しない
頭痛の診断では、血液検査、CT、MRIなどの検査結果だけを見て判断するわけではありません。
例えば、片頭痛の場合には、
頭痛の症状
+
頭痛の経過
+
神経学的な診察
+
必要に応じた検査
というように、さまざまな情報を組み合わせて判断します。
そのため、血液検査やMRIで異常がなかったとしても、頭痛の診断ができないわけではありません。
頭痛日記をつけておくと診察に役立つ
頭痛で病院を受診する場合には、頭痛日記をつけておくと役立ちます。
例えば、
- 頭痛が起こった日
- 頭痛の強さ
- 頭痛が続いた時間
- 痛む場所
- 痛み方
- 吐き気や嘔吐の有無
- 光や音への過敏
- 発熱の有無
- 使用した薬
- 薬を使用した日数
- 睡眠時間
- 天候
- 月経周期
などを記録します。
頭痛日記は血液検査の代わりにはなりませんが、頭痛のパターンを医師に伝えるための重要な情報になります。
血液検査で異常がなくても頭痛が続く場合
「血液検査を受けたけれど異常なし。それでも頭痛が続いている」ということがあります。
これは珍しいことではありません。
片頭痛や緊張型頭痛などの一次性頭痛では、血液検査で異常が見つからないことがあるためです。
その場合は、
- 頭痛の種類
- 頭痛が起こる頻度
- 頭痛の強さ
- 頭痛が続く時間
- 頭痛薬の使用頻度
- 睡眠や食事などの生活習慣
- 天候や月経などとの関係
などを改めて確認することが大切です。
また、症状に変化がある場合には、必要に応じてMRIやCTなどの追加検査が検討されることもあります。
頭痛は血液検査でわかる?まとめ
血液検査だけで頭痛の種類や原因をすべて判断することはできません。
片頭痛や緊張型頭痛などは、血液検査で診断するのではなく、頭痛の症状や経過、神経学的な診察などを総合して判断します。
一方で、血液検査は、
- 感染症
- 炎症
- 貧血
- 電解質異常
- その他の全身性疾患
など、頭痛の背景にある病気を調べるために役立つことがあります。
また、突然の激しい頭痛や神経症状を伴う頭痛では、血液検査だけでなくCTやMRIなどの画像検査が必要になる場合があります。
血液検査が正常でも、頭痛の原因がないとは限りません。
頭痛の診断では、症状、経過、診察、必要に応じた血液検査や画像検査を組み合わせて判断することが大切です。
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