頭痛外来の問診で聞かれること

    頭痛外来の問診で聞かれること

    「頭痛外来では何を聞かれるの?」

    「うまく症状を説明できるか不安……」

    「病院に行く前に何を整理しておけばいい?」

    頭痛外来を初めて受診する方は、診察でどんなことを聞かれるのか気になるのではないでしょうか。

    頭痛外来では、単に「頭が痛い」というだけでなく、いつから、どこが、どのように痛むのか、どのくらいの頻度で起こるのかなどを詳しく確認します。

    こうした情報は、片頭痛や緊張型頭痛など、頭痛の種類を判断するために重要です。

    また、頭痛の中には、脳や血管などの病気が原因となっている「二次性頭痛」もあるため、危険な頭痛を疑う症状がないかについても確認します。

    この記事では、頭痛外来の問診でよく聞かれることと、受診前に準備しておくとよい情報について詳しく解説します。


    頭痛外来の問診では何を聞かれる?

    頭痛外来では、主に次のような内容を確認します。

    • 頭痛はいつから始まったか
    • どのくらいの頻度で起こるか
    • 1回の頭痛はどのくらい続くか
    • 頭のどこが痛むか
    • どのような痛み方をするか
    • 痛みの強さはどのくらいか
    • 吐き気や嘔吐があるか
    • 光や音がつらくなるか
    • 身体を動かすと悪化するか
    • 頭痛の前に視覚症状などがあるか
    • 首や肩の痛みを伴うか
    • めまいやしびれなどがあるか
    • 頭痛薬をどのくらい使用しているか
    • これまでに頭痛の検査を受けたことがあるか
    • 頭痛に関係しそうな持病や服薬があるか

    すべてを正確に覚えていなくても問題ありません。

    わかる範囲で具体的に伝えることが大切です。


    ① 頭痛はいつから始まりましたか?

    まず聞かれやすいのが、「頭痛はいつから始まったのか」という質問です。

    例えば、

    • 子どもの頃から
    • 数年前から
    • 数か月前から
    • 最近になって急に
    • 今日初めて

    などです。

    頭痛がいつ始まったのかによって、考えられる原因が変わることがあります。

    特に、今まで頭痛がなかった人に突然強い頭痛が起こった場合や、最近になって急に頭痛が始まった場合には、二次性頭痛の可能性を含めて慎重に評価します。


    ② 頭痛は月に何日くらい起こりますか?

    頭痛の頻度も重要な情報です。

    例えば、

    「月に1~2回です」

    「週に1回くらいです」

    「ほぼ毎日あります」

    などです。

    頭痛が起こる日数は、頭痛の種類や治療方針を考えるうえで重要になります。

    特に、頭痛が頻繁に起こっている場合は、片頭痛や緊張型頭痛だけでなく、薬物乱用頭痛などが関係していないか確認することもあります。

    ▶薬物乱用頭痛について詳しくはこちら


    ③ 1回の頭痛はどのくらい続きますか?

    頭痛の持続時間についても聞かれます。

    例えば、

    • 30分程度
    • 数時間
    • 半日程度
    • 1日程度
    • 数日続く
    • ほぼ一日中痛い

    などです。

    頭痛がどのくらい続くかは、頭痛のタイプを判断するうえで重要な情報になります。

    「朝から夕方まで」「寝ると改善する」など、時間帯による特徴もあれば一緒に伝えましょう。


    ④ 頭のどこが痛みますか?

    頭痛の場所も確認します。

    例えば、

    • 頭の片側
    • 頭の両側
    • こめかみ
    • おでこ
    • 眉間
    • 後頭部
    • 目の奥
    • 頭全体

    などです。

    片頭痛では片側に起こることが多い一方、両側に起こることもあります。

    また、緊張型頭痛では頭の両側や後頭部などに痛みを感じることがあります。

    ただし、痛む場所だけで頭痛の種類を決めることはできません。


    ⑤ どのような痛み方ですか?

    「どんな痛みですか?」という質問も重要です。

    例えば、

    • ズキズキする
    • ドクンドクンする
    • 締め付けられる
    • 重い
    • 圧迫されるような感じ
    • 電気が走るように痛む
    • 刺されるように痛む
    • 焼けるように痛む

    などです。

    「ズキズキ」「締め付ける」など、できるだけ自分が感じたままの言葉で伝えて大丈夫です。

    専門用語に置き換える必要はありません。


    ⑥ 頭痛の強さはどのくらいですか?

    頭痛の痛みの強さも確認されます。

    「10段階でいうとどのくらいですか?」と聞かれることもあります。

    例えば、

    • 軽く気になる程度
    • 仕事や学校はできるがつらい
    • 横になりたくなる
    • 仕事や家事ができない
    • 動けないほど強い

    など、日常生活への影響と合わせて伝えるとわかりやすくなります。

    「痛みは7/10です」のように数字で表すだけでなく、「仕事を休むほど」「寝込むほど」など具体的な状態を伝えるのも役立ちます。


    ⑦ 吐き気や嘔吐はありますか?

    頭痛に吐き気や嘔吐が伴うかも重要な情報です。

    特に片頭痛では、頭痛とともに吐き気や嘔吐が起こることがあります。

    そのため、

    • 吐き気がある
    • 実際に吐くことがある
    • 頭痛が強いと食事ができない
    • 吐くと少し楽になる

    などがあれば伝えましょう。

    吐き気の程度や、頭痛と同時に起こるのか、頭痛の後に起こるのかなども参考になります。


    ⑧ 光や音がつらくなりますか?

    頭痛が起こったときに、光や音が普段よりつらく感じるかも確認されます。

    例えば、

    • 明るい場所にいると頭痛が悪化する
    • スマートフォンの画面がつらい
    • テレビの音がうるさく感じる
    • 静かな暗い部屋で休みたくなる

    などです。

    こうした症状は、片頭痛を判断する際の重要な情報になります。


    ⑨ 身体を動かすと頭痛は悪化しますか?

    「歩いたり階段を上ったりすると頭痛が強くなりますか?」と聞かれることもあります。

    例えば、

    • 歩くとズキズキする
    • 階段を上ると痛みが強くなる
    • 運動すると頭痛が悪化する
    • 横になって休むと少し楽になる

    などです。

    こうした情報も、頭痛のタイプを判断する材料になります。


    ⑩ 頭痛の前に視覚症状などはありますか?

    頭痛が起こる前に、目がチカチカする、視界が見えにくくなるなどの症状が起こるかどうかも確認します。

    例えば、

    • ギザギザした光が見える
    • 視界の一部が見えにくくなる
    • 目の前がチカチカする
    • しびれが出る
    • 言葉が出にくくなる

    などです。

    こうした症状がある場合は、いつ起こるのか、どのくらい続くのかも伝えましょう。

    特に、これまで経験したことのない神経症状が突然起こった場合は、医療機関での評価が重要です。


    ⑪ 首や肩の痛みはありますか?

    頭痛外来では、頭痛だけでなく首や肩の症状について聞かれることもあります。

    例えば、

    • 首がこる
    • 肩が張る
    • 後頭部が重い
    • 首を動かすと痛い
    • 頭痛と同時に首が痛くなる

    などです。

    首や肩の症状は、緊張型頭痛などでみられることがあります。

    一方で、首の痛みと頭痛が同時に起こる場合には、症状の出方を詳しく確認することが大切です。

    ▶頭痛の原因は首こり?なぜ首が痛むと頭痛が起こるのか


    ⑫ めまいやしびれはありますか?

    頭痛以外の症状についても確認されます。

    例えば、

    • めまい
    • ふらつき
    • 手足のしびれ
    • 手足に力が入りにくい
    • 物が二重に見える
    • 言葉が出にくい
    • ろれつが回らない

    などです。

    こうした症状は、頭痛の種類を判断するだけでなく、脳や神経の病気がないかを確認するうえでも重要です。

    特に、突然起こった神経症状は、速やかな医療機関での評価が必要になる場合があります。


    ⑬ 頭痛は朝・昼・夕方のいつ起こりますか?

    頭痛がどの時間帯に起こりやすいかも診察の参考になります。

    例えば、

    • 朝起きたときに痛い
    • 午前中に痛くなる
    • 昼過ぎから痛くなる
    • 夕方になると痛い
    • 夜になると痛くなる
    • 時間帯に関係なく起こる

    などです。

    また、「休日は少ない」「仕事の日に多い」など、生活パターンとの関係も伝えるとよいでしょう。


    ⑭ 頭痛薬を何日くらい使っていますか?

    頭痛外来で特に重要なのが、頭痛薬の使用状況です。

    例えば、

    • 薬の名前
    • 1日に何回飲むか
    • 月に何日くらい飲むか
    • どのくらい前から使用しているか
    • 薬を飲むと頭痛が改善するか

    などを確認します。

    頭痛薬を頻繁に使用している場合には、薬物乱用頭痛が関係している可能性があります。

    「薬を飲んでいることを言いにくい」と思う必要はありません。

    薬の使用状況は治療方針を決めるために重要な情報なので、正確に伝えましょう。

    ▶薬物乱用頭痛とは?原因・症状・治し方


    ⑮ どんな薬を使っていますか?

    頭痛薬だけでなく、現在使用している薬について確認されることもあります。

    例えば、

    • 市販の鎮痛薬
    • 片頭痛の治療薬
    • 予防薬
    • 睡眠薬
    • ホルモン剤
    • 血圧の薬
    • その他の処方薬

    などです。

    薬の名前がわからない場合は、お薬手帳や薬の現物、スマートフォンの写真などを持参すると便利です。


    ⑯ MRIやCTを受けたことはありますか?

    過去に頭痛についてMRIやCTなどの検査を受けたことがあるかも確認されることがあります。

    「以前MRIを受けて異常なしと言われた」という場合には、いつ検査を受けたのか、結果について何と言われたのかを伝えましょう。

    検査結果の資料が手元にある場合は、持参すると診察の参考になります。

    ただし、過去に異常がなかったとしても、現在の頭痛の症状が変化している場合には、改めて検査が必要になることがあります。

    ▶MRIで異常なしと言われた頭痛の原因とは?


    ⑰ 頭痛と睡眠には関係がありますか?

    睡眠について聞かれることもあります。

    例えば、

    • 睡眠時間は何時間くらいか
    • 寝つきはよいか
    • 夜中に目が覚めるか
    • 朝すっきり起きられるか
    • 休日に寝だめをしているか

    などです。

    睡眠不足や睡眠リズムの変化は、頭痛に影響することがあります。

    「最近仕事が忙しくて睡眠時間が短い」など、最近の生活の変化も伝えましょう。


    ⑱ 頭痛と天候・月経などの関係はありますか?

    頭痛が起こるタイミングについても確認します。

    例えば、

    • 雨の日に頭痛が起こりやすい
    • 台風が近づくと痛くなる
    • 気圧が下がると頭痛が起こる
    • 月経前後に頭痛が起こる
    • 空腹になると頭痛が起こる
    • 睡眠不足で頭痛が起こる

    などです。

    「何となく関係している気がする」という程度でも構いません。

    頭痛が起こるタイミングを記録しておくと、診察の際に伝えやすくなります。


    ⑲ 家族にも頭痛がありますか?

    家族に片頭痛などの頭痛があるかどうかを聞かれることもあります。

    例えば、

    • 母親に片頭痛がある
    • 父親が頭痛持ち
    • 兄弟にも似たような頭痛がある

    などです。

    特に片頭痛は、家族歴がみられることがあります。

    ただし、家族に頭痛がないから片頭痛ではない、というわけではありません。


    ⑳ 頭痛で日常生活にどのくらい影響がありますか?

    頭痛の日常生活への影響も重要です。

    例えば、

    • 仕事や学校を休む
    • 家事ができない
    • 寝込んでしまう
    • 外出を控える
    • 集中できない
    • 予定を変更することがある

    などです。

    頭痛の強さだけでなく、生活への影響を伝えることで、頭痛による負担をより正確に伝えられます。


    頭痛外来の問診で危険な頭痛についても確認される

    頭痛外来では、片頭痛や緊張型頭痛などの診断だけでなく、二次性頭痛を疑う症状がないかも確認します。

    例えば、

    • 突然の激しい頭痛
    • 今まで経験したことのない頭痛
    • 頭痛が急激に悪化している
    • 発熱を伴う
    • 強い首のこわばりがある
    • 意識がおかしい
    • けいれんがある
    • 手足の麻痺やしびれがある
    • ろれつが回らない
    • 急な視力・視野の異常がある
    • 頭部外傷後から頭痛が続いている

    などです。

    こうした症状がある場合には、頭痛の種類を判断するだけでなく、必要な検査を検討することがあります。

    ▶危険な頭痛について詳しくはこちら


    頭痛外来を受診する前に準備しておくとよいこと

    頭痛外来では、すべての情報を完璧に覚えておく必要はありません。

    ただし、次の内容をメモしておくと診察がスムーズです。

    • 頭痛が始まった時期
    • 月に何日くらい頭痛があるか
    • 1回の頭痛が続く時間
    • 頭痛が起こりやすい時間帯
    • 痛む場所
    • 痛み方
    • 痛みの強さ
    • 吐き気や嘔吐の有無
    • 光や音への過敏
    • めまいやしびれの有無
    • 首や肩の症状
    • 頭痛薬の名前と使用頻度
    • MRI・CTなどの検査歴
    • 頭痛と天候・睡眠・月経などの関係

    特におすすめなのが頭痛日記です。

    頭痛が起こった日や痛みの強さ、使用した薬などを記録しておくと、頭痛のパターンを医師に伝えやすくなります。

    ▶頭痛日記とは?記録するメリット


    頭痛のことをうまく説明できなくても大丈夫

    「頭痛をうまく説明できるか心配」という方もいるでしょう。

    しかし、専門的な言葉を使う必要はありません。

    例えば、

    「ズキズキして、動くと痛みが強くなります」

    「夕方になると頭が重くなります」

    「月に5回くらいあって、仕事を休むこともあります」

    「市販薬を週に何回か飲んでいます」

    といったように、自分が感じていることをそのまま伝えれば大丈夫です。

    わからないことは「わかりません」「覚えていません」と伝えても問題ありません。


    頭痛外来の問診で聞かれることまとめ

    頭痛外来では、主に次のような内容を確認します。

    • いつから頭痛が始まったか
    • どのくらいの頻度で起こるか
    • 1回の頭痛がどのくらい続くか
    • どこが痛むか
    • どのような痛み方か
    • どのくらい強いか
    • 吐き気や嘔吐があるか
    • 光や音がつらくなるか
    • 身体を動かすと悪化するか
    • 前兆や神経症状があるか
    • 首や肩の痛みがあるか
    • 頭痛薬をどのくらい使用しているか
    • 過去にMRIやCTを受けたことがあるか
    • 睡眠や天候、月経などとの関係があるか
    • 日常生活にどの程度影響しているか

    これらの情報をもとに、片頭痛や緊張型頭痛などの可能性を考えたり、必要に応じて検査を行ったりします。

    頭痛外来を受診するときは、完璧に症状を説明する必要はありません。

    「いつから」「どのくらいの頻度で」「どこが」「どのように痛むのか」「薬をどのくらい使っているのか」をメモしておくだけでも、診察に役立ちます。

    特に、突然の激しい頭痛や、手足の麻痺・しびれ、意識障害、急な視力・視野異常など、普段とは明らかに違う症状がある場合には、問診の準備を優先するのではなく、早めに医療機関で診察を受けることが大切です。


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